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2003年06月24日

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新しい日本のために全力投球 あらゆる分野で構造改革を
5_5.gif ■2003石田真敏

 先日、JC(日本青年会議所)の和歌山ブロック大会にご招待をいただきました。さてあいさつですが、次代や次々代のリーダーたるべき方々に、この難しい状況の中の「今」をどう説明すればよいか考え、以下のようなあいさつをさせていただきました。
 現代は、明治維新、第二次世界大戦後に継ぐ第三の大改革期にあることは世の通説となっている。すなわち、世の中の大変化に旧制度が対応できなくなっているということである。
 そこで明治維新期に照らし合わせてみると、維新のきっかけはペリーの来航といえ、それから十四年後に大政奉還がなされ、明治新政府が発足し、その後、廃藩置県や学制領布、地租改正などの従来の制度を根底から覆すような大改革をなし遂げるなか、さまざまな不満分子による乱を鎮圧しながら、クライマックスともいうべき西南の役を迎えた。実に大政奉還以来十年後のことであり、この事件の終了をもって明治新政府の方向が定まったといえる。
 この流れを現代に当てはめてみると、ペリー来航に匹敵するのが、一九九一年のソビエト崩壊だと思う。このことを起因として、グローバル化が一段と進み、今日の中国に起因するデフレや空洞化問題が起こり、またアメリカの一国主義とも言われる現象が起こっている。同時に、ソビエトの崩壊を契機としてインターネットが開放され、これとともに情報技術が一段と進展したのである。そして一方では、少子高齢化も急速に進み、いよいよ数年後には日本として初めて人口減少を経験するところまで来た。
 ソビエト崩壊以来十二年(ベルリンの壁崩壊以来十四年)。明治維新に倣えば、ペリー来航以来十四年でさまざまな変化への対応力のなさから大政奉還がなされたように、そろそろターニングポイントを迎えているように思う。そして今後五―十年間は、さまざまな不平不満に対処しながら西南の役を迎えたように、時代の大変化に対応すべくあらゆる分野における構造改革を、政府も、企業も、個人も一段と加速し、断固としてなし遂げてゆかねばならないときだと思う。
 まさしく、新しい日本の創造に向かって新たな歩みを始める時である。そして、この時にこそ発言し行動してほしい。大変化の時の発言と行動は世の中が定まった時のそれに比ベて何倍もの価値がある。
 大要以上のようなあいさつをさせていただきました。
 そのあいさつの後、ふと思ったことですが、二年前に小泉総理が登場し、それまでの政府とは大きく異なった手法で、さまざまな分野の構造改革を手掛けています。その成果が現在挙がっているかどうかはともかくとして、とにかく明治新政府のように、新しい日本の創造に向かって歩みを始めたのではないかと思います。とするならば、後世歴史家は小泉内閣の登場こそが、時代のターニングポイントであったと評価するかもしれません。
 いずれにしても、「今は」明治新政府がさまざまな抵抗勢力と対峙しながら旧制度を破壊し、新制度を構築してゆき、ついには西南の役を乗り越えて新時代を切りひらいたと同じ過程にあるように思います。
 以上が、私の時代認識ですが、一刻も早く新しい日本を迎えるためにも全力投球でがんばります。


(2003石田真敏)
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