わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。
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2004年02月24日

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日本の文化や風土の理解を 「伝えたいふるさとの一〇〇話」出版
5_5.gif ■2004二階俊博

 伝えておきたい夫々の 「ふるさとの誇るいい話」 が数多く存在することはご承知の通りです。 そこで私は広く日本中から、 今日まで語り継がれている物語を集めて、 一つの本にまとめてはどうだろうかと総務省 (旧自治省) の幹部と相談しました。 早速、 「伝えたいふるさとの一〇〇話」 選定委員会が開かれ、 総務省自治行政局自治政策課の編集協力によって、 このほど財団法人地域活性化センターより 「伝えたいふるさとの一〇〇話」 と題して、 二百九ページに及ぶ立派な本が出版されました。 関係者のご努力に心から感謝と敬意を表すると共に、 こんなに早く上梓出来たことをうれしく思っています。 早速、私は、 これを韓国語や中国語に翻訳することを提案していますが、 私自身も夫々の国の友人達に相談して、 世界の子ども達にも、 日本の文化や風土を理解してもらえるチャンスにしたいと考えております。
 先日、 和歌山県とも串本町大島の関係で馴染みの深いトルコ国の国会議員が来日した際、 トルコ国のソルマズ・ユナイドゥン駐日大使の招きで、 大使公邸における歓迎会の席で、 私はトルコ・日本友好議連の会長のメヴリュット・チャヴシュオールさんに、 この本をトルコ語に訳してもらって、 トルコの子ども達にも日本のことを勉強してもらってはどうかとお願いしました。 チ会長はこのことをグッド・アイデアだと喜んで、 是非実現をしたいと約束してくれました。
  「この本の中に、 串本の話が書かれていますか」 と尋ねられました。 「今回の一〇〇話の中には入っていない」 と答えますと大変残念がっていましたので、 「追加して別冊として加えてはどうだろうか」 と言いますと、 「実は私もそう思っていました」 とのことでした。 一〇〇年以上も前の串本大島の皆さんが、 トルコの軍艦の遭難の際の大島の人たちの人道的な救難活動の美談は、 一世紀を超えて、 トルコの人々の心に焼きついており、 我が国とトルコを結ぶ大きな絆となって語り継がれており、 「和歌山」 の名も今に有名であります。
 さて、 一〇〇話の中には、 ▽東京都千代田区の 「住民たちの働きで関東大震災から生き残った町」 ▽新潟県上越市の 「日本のワインづりの先駆者」▽富山県砺波市の 「戦時中も密かに守り育てたチューリップの原種で夢を咲かせる」 ▽石川県珠洲市の 「茲しみの心を胸に能登の塩田を守り抜く」 ▽長野県木曾福島町の 「日本民謡となった 『木曾節』 ~なかのりさん町長の情熱」▽静岡県浜松市の 「音楽のまちの礎を築いた男」 等々の一〇〇話が綴られています。
 私たちの和歌山県からは橋本市の 「今なお生きる江戸時代の合理的な土木工法と農業経営」 ―の先駆者、 大畑才蔵の物語。 那賀町の 「世界で初めて麻酔薬を使って乳がんの手術を成功させた江戸時代の医聖」 ―華岡青洲を描いたエピソード。 さらに、 広川町の 「とっさの判断で村人を救った稲むらの火」 ―浜口梧陵 (儀兵衛) の戦前の教科書にも掲載された物語は、 近年、 地震、 津波の際のリーダーの危機管理の手本となっています。 この際、 本県でも、 各市町村に立派な歴史文化が語り継がれており、 これを県や市町村でまとめてみては、 どうでしょうかと提案したい。 ふるさとの民謡等も集めるのも興味深いと思います。


(2004二階俊博)
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