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2004年12月07日

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「観光立国宣言」 中国で翻訳 出版に寄せて
5_5.gif ■2004二階俊博

 「観光立国宣言」 ―躍動の観光産業を語る― 。 私の対談集が中央公論事業出版により制作され、 丸の内出版から発売されたのは二〇〇〇年の四月であった。
 社団法人全国旅行業協会の会長として、 観光産業のリーダーの方々との対談等をまとめて出版する事になった。 ちょうどその頃は、 運輸大臣、 北海道開発庁長官の在任中に 「観光立国宣言」 と題する出版に、 些か躊躇しないわけではなかった。 しかし、 周りの皆さんは、 現職の大臣だからこそ、 この際勇気を持って 「観光立国」 を堂々と宣言してもらいたい。 そして、 観光政策に力を注いでもらいたいと私の背中を押した。 思い切って先に宣言を発して、 関係者の一層のご協力を頂きながら、 観光産業の振興にも大いに力を尽すことを心に誓った。
 対談の相手は、 いずれも我が国観光産業の指導的役割を果たしていただいている著名な方々ばかりであった。 松田昌士 (東日本旅客鉄道㈱社長)、 井出正敏 (西日本旅客鉄道㈱社長)、 須田寛 (東海旅客鉄道㈱会長)、 兼子勲 (日本航空㈱社長)、 野村吉三郎 (全日本空輸㈱社長)、 舩曳寛真 (㈱日本エアシステム社長)、 鈴木道雄 (日本道路公団総裁)、 青山茂 (日本バス協会長)、 故宮岡公夫 (日本外航客船協会)、 松橋功 (㈱日本交通公社会長)、 石月昭二 (日本観光協会長)、 今野三男 (全国旅行業協会会長代行)、 藤井孝男 (運輸大臣)、 川崎二郎 (運輸大臣) =いずれも敬称略、 肩書きは対談当時。 これらの対談のお相手の方々も出版にも快諾してくれた。
 ―その 「観光立国宣言」 が、 近く中国で翻訳出版されることになった。
 私には思いがけないことで、 まことに望外なことである。 二〇〇四年、 私は東北財経大学 (大連市) の客員教授、 同観光学院名誉院長に就任の際、 私の 「観光立国宣言」 を観光学院の参考書として、 活用したいと言われた。 院長の謝先生や、 副院長の方先生のご熱意により、 中国語に翻訳され、 このたび大学の出版局から出版されることになった。
 勿論、 同大学の于洋書記や、 邱東学長のご高配のお蔭である。 円満な日中交流に少しでもお役に立つなら誠に幸いである。
 今、 東北財経大学と和歌山大学の間で、 交流が始まろうとしている。 学生の交換や教授陣の交流等、 両大学の間で話し合いが始まっている。
 大連市の郊外へ、 小渕基金を活用して、 植樹事業を展開することになった。
 故小渕恵三総理が、 提唱し、 広大な中国の大地に緑化運動を展開する壮大な計画に基づき、 私たち花を愛する県民の集いが日本側の窓口となり、 大連市政府との間で、 両国の協力により、 植樹計画が進められている。
 東京ドームの十九倍の土地に、 十八万本の植樹が計画されている。 木村知事と相談の結果、 紀州材の間伐材を活用し、 植林地に休憩所やベンチ等を設置する計画を進めている。
 日中の間は過ぎ去った二千年、 未来への悠久の歴史がある。 お互いに向かい合って立っている時代はこの辺で終わりを告げて、 アジアの平和と繁栄のため、 否、 世界の融和と進歩のため、 何をなすべきかを考えるべきで、 我々は、 障壁の前に立ち止まっているときではない。
  「友誼花開万里香」 ― 今こそ未来志向へ前進する時である。


(2004二階俊博)
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