■2005谷本龍哉
十一月十五日午前十一時過ぎ、 私は伊丹空港のロビーにいました。 自民党青年局の東北ブロックの会議に青年局次長として出席するため、 仙台空港行きの飛行機を待っていたのです。 ちょうどブッシュ大統領が専用機で伊丹空港に来るということで、 厳重な警戒態勢が敷かれていました。 携帯電話が鳴ったので出てみると、 自民党本部からの電話で、 「今日の総務会で青年局長に任命されました。」 という連絡でした。
自民党の青年局は、 四十五歳以下の自民党所属国会議員、 四十五歳以下(一部の地方で五十歳以下)の地方議員、 四十五歳以下の自民党員及び、 今年新設された学生部で構成される組織であり、 その代表である青年局長は、 自民党の最高意思決定機関である総務会の正規メンバーでもあります。 また、 若手国会議員、 若手地方議員の集まりということもあって、 党内でもっとも改革思考の強い集団であり、 比例七十三歳定年制や公募制度など、 常に党内改革を主導する役割を担ってきました。
歴代青年局長の中には、 竹下登氏(第四代)、 宇野宗佑氏(第五代)、 海部俊樹氏(第六代・第八代)といった総理経験者や麻生太郎氏(外務大臣・第十七代)、 額賀福志郎氏(防衛庁長官・第二十一代)、 中川昭一氏(農水大臣・第二十二代)、 安倍晋三氏(官房長官・第三十一代)といった現職閣僚など多くの人材がいます。 また 「ハマコー」 の愛称で有名な浜田幸一氏は第十代青年局長、 その息子の浜田靖一氏は第三十四代青年局長で、 唯一の親子青年局長です。
和歌山県出身の青年局長は、 早川崇氏が昭和三十一年に第二代青年局長に就任して以来、 五十年ぶり二人目だそうで、 私は第四十代の青年局長ということになります。
現在の自民党には、 四十五歳以下の国会議員が八十四人おり、 党内における青年局の位置付けは、 ますます重要になってきております。 ただ議論をするだけでなく、 青年党員の思いをしっかり形にしていけるような組織でなければ意味はないと考えています。 やがては、 若手議員の代表として青年局から総裁候補を出せるくらいになれば、 自民党がもっと強い政党になれるのではないかと思います。
三十九歳という年齢は、 四十五歳以下の青年局の中ではまだまだ若輩ですが、 このような仕事の場を与えていただいたことに深く感謝し、 全力を尽くして取り組んで行きたいと思っています。
(2005谷本龍哉)
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