わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。
f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
f_ss_nishi.jpg 西 博義
f_ss_ishida.jpg 石田 真敏
f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
f_ss_sekou.jpg 世耕 弘成
f_ss_ooe.jpg 大江 康弘
f_ss_kishimoto.jpg 岸本 周平
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f_ss_tamaki.jpg 玉置 公良
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2006年03月21日

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日韓の友情を実感 高校親善ホッケー大会に寄せて
5_5.gif ■2006二階俊博

 日高町に多目的グラウンドがオープンされました。
 県下初のホッケーグラウンドの建設を夢にみるホッケー愛好家の皆さんの長年の宿願と執念のようなものが結実して、 去る3月11日の柿落としが、 関係者の協力で実現できました。 今から、26年前、私は当時の御坊商工高校のホッケーチームを引率して、韓国のホッケー選手権大会に臨んだ記憶は今も鮮明に覚えています。当時は、今よりも日韓関係は複雑でありました。 そんな時にも韓国のホッケー愛好家の皆さんは、 私たちを快く迎えてくれて、 確かに友情が芽生えたものでした。
 韓国高校ホッケー選手権大会に日本から1校が招待されることになっており、 たまたま御坊商工が選ばれ、 韓国大邸での大会に参加。 その後、 ソウルまで、 親善試合を重ね、 若い高校生たちの友情を互いに確かめ合い素晴らしい思い出をつくることができました。 私はその頃、 県会議員で高校時代の恩師の寒川次郎先生が校長をつとめておられた関係で、 県会議員の私が団長を引き受けることになって韓国訪問となりました。
 私は、 高校チームに対して、 日本の選手は「おはよう」「ありがとう」 「すみません」 「さようなら」 程度の最低の韓国語をマスターして、 韓国訪問しようと約束しました。 練習が終わって、 みんなで韓国語をマスターして大会に臨んだのです。 立派なグラウンドのセンターポールに韓国の国旗と 「日の丸」 が掲揚され、 いかにも国際試合という雰囲気。 私も生徒に言っている以上、 少しばかり韓国語を交えて開会式で挨拶をさせて頂きました。 しかし、 入場行進を見ていると、 ひと目で韓国高校生に一日の長があるのが印象的でありました。 試合は1回戦で敗退しました。 しかし、 私たちの申し出と韓国側の配慮で親善訪問、 親善試合に胸を貸してくれました。 ソウル龍山(ヨンサン)高校では、 全校挙げての試合観戦で大変な盛り上がりとなりました。
 終了後、 近所のレストランで焼肉パーティーを開いてくれました。 バナナとサイダーで生徒たちを迎えてくれた学校もありました。 今回のホッケー大会に龍山高校、 鶏林高校をゲストとしてお招きしました。
 この大会が国境を超えて高校生たちに青春の日の友情と思い出が芽生えたとすれば、 これ以上の喜びはありません。 私は今、 県のホッケー協会の会長として、 大会の責任者の立場でありながら、 WTO閣僚会議に出席のため大会に参加できず、 遠くロンドンの空の下から成功を祈るばかりでありました。 在日の韓国人の皆さん、 韓国のアシアナ航空、 アサヒビールをはじめ、 心から賛同して協力して頂いた多くの皆さんに感謝しています。 ゴチャゴチャ言っている政治よりも、 国民と国民の友情の方が韓国ブームとともにはるかに進んでいることを実感する今日この頃です。


(2006二階俊博)
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