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2006年05月02日

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海上保安庁の重要さ痛感 国土交通大臣政務官に就任して7カ月
5_5.gif ■2006石田真敏

 国土交通大臣政務官に就任来7カ月、 忙しい日々ですが、 特に国土交通行政の幅の広さと奥行きの深さを痛感している毎日です。
 今まで余り意識になかった分野でも、 実に幅広く、 奥行き深く、 そして極めて重要な仕事がなされていることを改めて知りました。
 そのような中、 3月27日に京都府舞鶴市にある、 海上保安庁の海上保安学校卒業式に、 国土交通大臣政務官として出席しました。
 前日の26日には、 小泉首相が北側国土交通大臣と共に、 広島県呉市にある海上保安大学校の卒業式に首相として開校以来初めて出席されました。
 呉の海上保安大学校は、 将来の幹部を養成する学校で、 教育期間は本科4年、 専攻科6カ月の4年6カ月ですが、 舞鶴の海上保安学校は、 現場で活動する海上保安官を養成する学校で課程により1年又は2年制です。
 卒業式には、 主賓としてモーニング姿で臨み、 校庭での観閲式のあと体育館での卒業式に出席しましたが、 開式から閉式まで驚きの連続でした。
 学生3名による形式美あふれる校旗入場、 会場割れんばかりの大きな声での国歌及び校歌斉唱、 規律正しい卒業証書授与、 そしてマイクなしで会場に響きわたり、 心を打つ内容の卒業生答辞など、 経験したことのない素晴しい卒業式でした。
 そして、 それ以上の驚きは、 生徒たちがたった1年間の海上保安学校での教育・訓練で、 一連の素晴しい卒業式をやり遂げるまでに成長したということです。 4月にほとんど泳げない生徒も、 7月には5・5㌔の遠泳ができるようになるそうです。
 改めて、 指導力と教育・訓練の大切さを痛感いたしました。
 1年間の教育を受けた卒業生は、 直ちに石垣から稚内までの全国各地の海上保安本部等に赴任、 海上保安官としてOJT、 すなわち仕事を通じてさらなる訓練を積み重ね、 一人前の海上保安官に成長してゆくのです。
 映画 「海猿」 で海上保安官の仕事の一端が国民の皆様に理解されるようになりましたが、 日頃目にすることが少ないだけに十分とはいえません。
 ちなみに、 主な活動を紹介しますと、
 ▽臨海部の原子力発電所や、 石油備蓄基地などの重要施設に対するテロ防止警備。
 ▽北は北方四島海域から南は東シナ海の尖閣諸島周辺海域までの領海警備。
 ▽不審船、 工作船対策。
 ▽薬物や銃器の密輸入、 密航などの不法出入国、 さらには不法操業や密漁などの対策。
 ▽海難の発生を未然に防止し、 海上交通の安全を確保するためのルール作りや情報提供、 そして航路標識の設置などの安全対策。
 ▽乗揚げ、 転覆、 火災などの海難から人命や船舶を守る海難救助。
 ▽油、 有害危険物質などの排出対策や、 廃棄物の海洋投棄に対する監視取締りなどの海洋環境保全対策。
 ▽先日竹島をめぐり問題となった海洋調査。
 以上のような、 海洋国家日本を取り巻く様々な課題に海上保安庁は取り組み、 時には武器による実力行使や強行接舷など、 大変危険な事態も想定される現場で日々活動しています。
 大臣政務官に就任して、 海洋国家日本にとって海上保安庁の役割が如何に重要かということを改めて痛感した次第です。
 国土交通行政の幅広く、 奥行き深い一端を紹介いたしましたが、 日本の安全を守り、 安心を確立するためこれからも頑張ります。


(2006石田真敏)
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