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2006年09月05日

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アジアの中の大切な友人 自民党青年局の台湾訪問を終えて
5_5.gif ■2006谷本龍哉

 8月23日から26日の4日間、 台湾を訪問した。 自民党青年部・青年局海外研修団の団長としてである。 なぜ自民党青年局の海外研修が台湾なのか。 それには長い歴史がある。
 今から約40年前、 当時の海部俊樹青年局長と小渕恵三青年部長(いずれものちの総理大臣)が、台湾の経国氏(のちの総統)との間で、 自民党側の交流の窓口を 「青年局」、台湾側の窓口を 「救国団」 (当時の名称は 「中国青年反共救国団」)とすることに合意した。 当時はまだ台湾との間に国交があったが、 その後1972年にわが国は、中華人民共和国と国交を樹立し、 それに伴い台湾との国交を断絶した。 しかし、 国交断絶後も、 自民党青年局と台湾との交流に変化はなく、 現時点でも親しい交流を続けているのである。
 今回の訪問には、 青年局所属国会議員13名、 都道府県連青年部・青年局幹部68名、 学生部代表16名に随行者を加えて、 総勢110名が参加した。 現地では、 台湾総統である陳水扁(ちん・すいへん)氏、 李登輝(り・とうき)前総統、 黄志芳(こう・しほう)外交部長(外務大臣)、 王金平(おう・きんぺい)立法委員長(国会議長)といった政府要人や各党の党首と面会し、 意見交換を行った。 特に、 普段あまり長時間は人前にお出になられない李登輝前総統であるが、 最終日の団長主催の答礼宴で、 約1時間、 「日本の教育と私」 という題目で講演をして頂き、 さらに、 ご夫人とともにその後の宴席にも最後までお付き合い頂いた。 特に若い団員たちは、 日本の教育や精神性を称えた李登輝氏の講演に感銘し、 ご夫妻が座られているテーブルの周りにたくさん集まり、 李登輝氏の話に耳を傾けていた。
 また、 今年10月に開通予定の 「台湾新幹線」 の視察も行った。 日本の新幹線が台北から高雄まで台湾を縦断する動脈となる。 「台湾新幹線」 は、 まさに日台友好の象徴である。
 最終日には、 団員の方々から、 「台湾の人々がこんなに親日的だとは知らなかった」 「国会議員でなくても、 国際交流に参加できる貴重な経験だった。 これからも続けて欲しい」 といった声をたくさん頂いた。 団長としてとてもうれしい言葉だった。
 台湾と日本には、 現時点では国交がない。 そのため政府は台湾との交流を行うことができない。 できるのは民間交流だけである。 しかし、 政治家や外交官でなくても、 国際交流の方法はたくさんある。 アジアの中の大切な友人である台湾との交流が、 さらに活発になることを祈る。


(2006谷本龍哉)
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