■2007二階俊博
2007年11月11日多くの県民の皆さんが待ち望んでいた「高速道路を南紀に」の合言葉に応えて、田辺市で盛大に開通式を迎えた
式典には、冬柴鐵三国土交通大臣、谷口博昭国土交通省建設技監、宮田年耕道路局長、石田孝西日本高速道路株式会社会長、仁坂吉伸和歌山県知事等が顔をそろえておられ、国会議員も自民党から鶴保庸介、世耕弘成、公明党・西博義、民主党・大江康弘の各氏と私が出席した。
紀伊半島一周の夢を乗せて、正確にはこの日の午前11時11分、南紀田辺を出発した。みなべICから南紀田辺ICまでの開通ではあるが、地元の皆さんや私たちの願いは紀伊半島一周への新たなスタートの日と位置づけしている。田辺までの開通はようやく紀伊半島一周への悲願が半分が達成されたことになる。残りの半分、三重県との県境までの実現への熱い想いを込めて県民の代表が集まっていた。
国土交通省は厳しい財政事情の中でも、これだけは地元の要望に応えなくてはならないという使命感を抱いて懸命の努力を傾けてくれている。
近く発表される国土交通省の大方針である「中期計画」において、例え、満点の結果が得られなくても、ここ10年のうちに、田辺から新宮へのハイウェイ構想が、ここであらためて国で認めてもらうことが私たちの最も重要な直近の課題である。
開通式に集まっていただいたわが国道路行政の専門家の皆さんや各党の国会議員もこの紀伊半島の期待に応えなくてはならないという強い決意を固められたものと私は確信している。
特に冬柴国土交通大臣は、友党の公明党の幹事長を長く務められ、私も連立三党の幹事長として、国の重要課題の解決に努め、幾晩となく当時の山﨑拓自民党幹事長と徹夜の議論を重ねてきたある意味でも、戦友でもある。しかも、政界でも最も信頼できる政治家の1人である。
開通式を通じ紀南への高速道路延伸の期待に光が射してきたような、冬柴国土交通大臣ご一行のこのたびの来県であると感謝している。
私は、先の福田内閣の誕生に伴い、再び自民党総務会長を拝命することになり、地元の皆さんにも喜んでいただいた。
先日、自民党県会議員の皆さんが全員お集まりになって激励をいただきました。もとより県会議員の出身の私にとって、県会議員の仲間の皆さんの支えを頼りに自民党再生へ微力を尽くしたいと考えている。
しかし、ほとんど誰も気がつかないことで、私がうれしく思っていることが1つある。それは、先般の衆議院本会議において、「国土幹線自動車道審議会」の委員に自民党総務会長であるが故に選ばれたことである。
前にも国幹審の委員を務めたことがあるが、高速道路の建設には重要な役割を担っている審議会で、しかも今回は、とても大事な時期にこの役割が巡ってきたことは天も味方してくれていると信じている。紀南へ延ばすことに親身になってお世話下さった古賀誠自民党道路調査会長(当時)に開通式の夜、私はお礼と報告の電話を差し上げた。
党の選挙対策委員長として全国を馳け巡っておられる超多忙の中を、田辺への開通をわがことのように喜んでいただいた。「10年で新宮まで」を合言葉に全力を尽くして郷土の皆さんの想いを実現したいと切に思う今日このごろである。
(2007二階俊博)
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