わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。
f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
f_ss_nishi.jpg 西 博義
f_ss_ishida.jpg 石田 真敏
f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
f_ss_sekou.jpg 世耕 弘成
f_ss_ooe.jpg 大江 康弘
f_ss_kishimoto.jpg 岸本 周平
f_ss_sakaguchi.jpg 阪口 直人
f_ss_tamaki.jpg 玉置 公良
サイト内を検索


5_5.gif
<<メイン>>
2008年11月05日

ganba_title.jpg
国家公務員に損害賠償法案作り 次期総選挙のマニフェストに
5_5.gif ■2008世耕弘成

 昨年5月に5000万件の 「宙に浮いた年金」 が明らかになって以来、 当時は首相補佐官として、 そして現在は年金行政改革議員連盟の事務局長として、 この年金記録問題に真っ向から取り組んでいる。 しかし問題は広がっていくばかりでなかなか終着点が見えない。 最近では新たに厚生年金の標準報酬月額改竄問題まで明らかになってきて、 まさに底なし沼の状態である。 しかしこの問題の解決なくして老後生活の安心はない。 これからも粘り強く取り組んでいく覚悟である。
 ところで、 「宙に浮いた年金」 の解決のためにどれだけの予算が使われているかご存じだろうか? 20歳以上の全国民への 「ねんきん特別便」 の送付など、 膨大な予算が投入されている。 先日成立した20年度補正予算分も含めるとなんと703億円もの予算が使われた。 これらはすべて皆さんの税金によってまかなわれているのである。 しかも問題の完全解決のためには約8億枚といわれる紙台帳の照合が不可欠だが、 3000億円ほどかかるといわれている。 本来必要がなかった途方もない費用が、 社会保険庁職員の長年にわたる怠慢な仕事の結果使われることになっているのである。
 では、 原因をつくった責任者である社保庁の職員たちはこの費用に関してどう対応してきているのか? 弁償は行っているのか? 実は驚くべきことに彼らは昨年の冬も今年の夏も平然と予定されたボーナスを満額受け取っているのである。 退職していく職員も退職金を満額受け取っている。 昨年の夏のボーナスについては、 抵抗する社保庁幹部を塩崎官房長官と私で押し切って職員の9割強にボーナスの一部自主返納をさせたが、 安倍内閣が退陣したらさっさと満額に戻している。 こんな理不尽なことがあるだろうか。 本来もらえるはずの年金を奪われた国民が社会保険事務所の窓口に並ばされて、 記録回復に苦労している。 そして罪のない国民の貴重な税金がどんどん記録回復のために使用されている。 にもかかわらず、 原因者たる社保庁職員はぬくぬくとボーナス等を満額受け取っているのだ。 国民を愚弄するにもほどがある。
 国家公務員給与法上、 特定の省庁のボーナスだけをカットするのは難しいとのことである。 また、 国家公務員に対して損害賠償請求ができる制度もないということもわかっている。
 それならば、 自分たちで制度を作っていくしかない。 私と社保庁のヤミ専従問題を追及している菅原一秀衆議院議員とで、 国家公務員に対する損害賠償請求を可能とする法案を作り、 それを次期総選挙のマニフェストにのせるよう保利政調会長らに要望を行った。 署名を集めたところ102名もの自民党国会議員が賛同してくれた。 この法案を成立させることができれば、 社保庁職員やOBに対して国や納税者が損害賠償請求を行うことができるようになり、 社保庁関係者には今までのサボり仕事のツケを支払ってもらうことになる。 また農水省の汚染米検査のように他でも散見される公務員のサボり仕事に警告を発することになり、 公務員全体に緊張感を持たせることが可能となる。


(2008世耕弘成)
5_5.gif


5_5.gif

この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio