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2010年11月02日

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中国の圧力に屈するな 友好諸国と大胆な政策を
5_5.gif ■2010大江康弘

 愚かにも、 菅左翼政権は、 完全に中国の圧力に屈してしまった。

 およそ独立国家ならば絶対やってはいけない、 領土放棄の意志ともとれるメッセージ(中国船長の処分保留釈放という)を与えたことは、 今後あらゆる日中間の諸問題において我国を追い詰めていくであろう。

 戦後、 政治の不作為によって、 日本は三つの領土問題を抱えてきた。

 我国がいくら 「領土問題は存在しない」 と公言しても現実は違う。

 現在、 日本国民がパスポートを持っていれば、 およそ世界のほとんどの国を訪れることができる。 あの、 憎くき、 北朝鮮でも皆さんが行く気になれば堂々と正面玄関口から入っていける。

 しかし、 日本人でありながら、 日本人が自由に訪れることができない日本の領土、 行こうとすれば政府権力で止められてしまう場所。

 それは、 ①北方四島(ロシア)②竹島(韓国)③そして、 今回の尖閣諸島(中国・台湾)である。 カッコ内は領土権を主張。

 この島へは、 6年前、 海上保安庁にお世話になって視察に行って来た。

 そもそも論ではないが、 この島々は、 1885年福岡の古賀辰四郎氏が魚鈞島に鰹節工場を建設、 事業を開始、 1895年に日本政府は調査の後、 沖縄県に編入、 改めて日本政府は古賀氏に無償貸与した。

 また、 1920年この島に中国人が難破漂着した時も、 島民達の必死の救助で後に中華民国政府より送られた感謝状には 「日本国沖縄県八重山郡尖閣列島」 とはっきり明記され、 中国も日本領と認めている。

 その後、 先の大戦以後、 米軍占領が続いていた沖縄が祖国復帰した時再び、 日本の領土として帰ってきた。

 その当時は中国も今の台湾(中華民国)も、 全く問題視していなかったことは歴史が示す通りである。

 それにも関わらず、 この北東アジアに位置する我国を戦略的にもしっかりと守らなければならない、 この島々を意図も簡単に安易に中国に対して、 領土放棄とも言える愚かな政治判断をしてしまった背景、 露骨に中国が挑発や領海侵犯を繰り返す理由は、 正に昨年の鳩山政権誕生に発する。

 今一つの懸念は、 台湾の政治情勢である、 馬英九政権が誕生して本年の5月20日で丸2年が過ぎ、 折り返し点を廻った。

 今後は2年後の総統選挙向けての選挙態勢に入っていく、 そして、 今年の末には台湾の五大都市(台北市、 新北市、 台中市、 高雄市、 台南市)の市長選挙が予定され、 文字通り総統選挙の前哨戦と位置付けされている。

 そんな国内状況もあり、 馬政権は今、 再選に向けて進んでおり、 このままでいけば益々内向な政策(国内の外省人保守派の強硬派の突き上げも予想される、 その一端が先の尖閣諸島への再度の漁船の出航である)に傾いていくのではないだろうかと危慎する一人である。 昔から 「相手に悪いと思うのは日本人。 相手が悪いと思うのが中国人」 と言われている。

 あの中華思想に凝り固まった中国と対峙していくには、 もっと我国も大胆な政策を台湾や他の友好諸国と進めて行くべきである。

 しかし、 改めて今の民主党政権は心もとないし国家的観点から(国益から)言えば非常に危うい、 先の尖閣諸島における今日の政府が招いた国家の危機は、 中国が好きとか嫌いとか、 中国との関わりが今、 大きいとか、 あるとかそんな次元の問題ではないということを国民は認識すべきである。

 白昼堂々と土足で黙って家に乗り込んできているのである。


(2010大江康弘)
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