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ロックミュージカル有間皇子の一場面 |
きのくにミュージカル公演 「ロックミュージカル有間皇子」 (東道脚本、 宇治田敏昭演出)が23日、 和歌山市民会館で開かれた。 100人以上の出演者が舞台上を駆けめぐる芝居とあって、 会場は満員と大盛況だった。
古典の有間皇子をベースに、 無念の死を遂げた皇子の思いにスポットをあてた舞台は、 過去と現在が交錯するミュージカル特有の世界で演じられ、 ヒップホップ、 クラシックバレエ、 和太鼓、 コーラスが、 縦横無尽に飛び交う斬新なステージに、 観客は場面ごとに大きな拍手を送っていた。
演出の宇治田さんが 「観客を裏切る」 と表現したラストシーンは、 15人の出演者が一人ひとり観客に向かって反戦のメッセージを訴えかける感動的なもの。 劇団代表で、 出演者でもある東さんは、 舞台の前へ一歩出て 「1350年の時を超えて有間皇子が伝えたかったのは平和へのメッセージだ」 と叫んだ。
見終わった神戸市の安田伸広さん(30)は 「良かった。 分かるでしょう。 命の尊さが。 熱い気持ちが...」 と言葉をつまらせた。
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