2008年09月06日

2008 04.文化・くらし/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

「いらいらしたら順調よ」 海南で熊丸さんの子育て講座

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たくさんの親子を前に子育てを語る熊丸さん

子どもの教育スペシャリスト、熊丸みつ子さんを招いた 「親子でリズムあそび&子育てのおはなし」が4日、海南市日方の市役所東別館で開かれた。予定の倍以上の106組約280人の親子が参加。熊丸さんは新聞紙を使った遊びを紹介しながら子育てを語り、「言うこと聞かない子どもにイライラしても大丈夫。それは子育てが順調にいっている証拠だから、自信を持って、人生で一番素敵な時期を楽しんで」と呼びかけた。

新日本婦人の会海南海草支部が市の補助を受けて開いた講座。熊丸さんは元幼稚園教諭で、現在は幼児教育専門家として全国をまわって講演会活動などに励んでいる。
この日の会場は、5歳ぐらいまでの子どもと母親らで大にぎわい。新聞紙でボールや輪投げを作ったり、キーボードの演奏でリズム遊びをしたりして、親子の触れ合いを存分に楽しんだ。熊丸さんはそれらの遊びを紹介しながら、持ち前の明るさを発揮してエネルギッシュに講演。親の言うことを聞かない子どもについては、 「走り回るのも、高い所に登るのも、ティッシュをちらかすのも、それが子どもの仕事だから。体や脳を使うことで、全部生きる力になる」 とし、子どもの行動に無駄なことは一切無いと話した。また、 「ママの笑顔は子どもの精神安定剤」 と、子どもに笑顔を見せることの大切さを強調。思い通りにならない子どもを見ても、 「イライラしたら 子育て順調 と思って」 「親は自分のできることを、できるところからすればいい」 「他の子と比べることはせずに、比べるなら1カ月前の我が子と比べてほしい」 と呼びかけた。
そして最後に、 「子育ては 『あなたを愛する心は誰にも負けない』 という心さえあれば大丈夫。いろんな人の力を借りて、幸せになるために生まれてきた子どもを育ててください」 と語りかけた。
娘の志桜ちゃん(11カ月)と参加した下津町青枝の岡室有紀さん(32)は、 「いつも子どもに怒ってばかりで不安だったけど、きょうの話を聞いて安心しました」 。井田の道浦あきさんも娘の夕葵ちゃん(1歳8カ月)とたくさん遊んだ様子で、 「一日1回でも多く、子どもに笑顔を見せられるように心がけたいと思います」 と話していた。





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