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傷みやすいため普段は保管されているヒモヅルの標本 |
海南市船尾の県立自然博物館で貴重なシダ系植物、ヒモヅルの標本の展示が始まった。
県の植物を詳しく調査した故・小川由一さんの標本を公開する「小川植物コレクション」の第3弾。ヒモヅルは南方系の植物で、国内では数は少ないが紀伊半島から九州にかけて分布している。県内では昭和13年に鳥屋城山(現・有田川町)で発見されたが、その1カ所で見られなくなってからは新たな発見例がなく、絶滅したと考えられている。
担当の内藤麻子学芸員は、 「シダ植物というとワラビやゼンマイをイメージしますが、ひもが垂れ下がったような珍しい形をしています。直筆で書き込まれた標本を通して、小川さんの植物に対する熱い思いを感じてもらいたい」 と話している。展示は11月末まで。
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