2008年10月05日

2008 00.社会

JR紀和駅高架の供用始まる 渋滞緩和などに効果

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新駅舎の紀和駅に入ってくる始発電車

和歌山市中之島字上島から同市源蔵馬場1丁目までの約1・7キロ区間で進められてきたJR紀勢線紀和駅付近の高架が4日、 JR和歌山駅午前5時29分発から供用を開始した。 同区間、 中之島第二踏切や嘉家作踏切など9カ所の踏切をなくすことにより幹線道路や周辺道路の渋滞緩和、 踏切関連の事故も減少する効果があるとされる。 踏切や仮線レール撤去などの作業が残っているためすべての工事終了は平成21年秋ごろを予定。

平成14年8月に国と市、 JR西日本の3者で基本協定が結ばれ開始した 「JR紀勢線紀和駅付近高架化工事」。 同市と阪南市を結ぶ第二阪和国道の早期完成を働きかけるため国土交通省近畿地方整備局が行う一般国道和歌山北バイパスと市が進める和歌山市都市計画道路六十谷手平線の立体交差事業に伴い実施。 JR西日本が踏切除去を行うなど共同工事が進められた。
新しい駅舎の紀和駅ホームの長さはこれまで同様、 2両編成車両が入る約45メートル、 幅は少し広くなり約3メートル。 駅舎が2階になったことでエレベーター1基を設置し、 バリアフリー対策をした以外は以前と特に変わらない。 券売機が無くきっぷを入れる集札箱が設置されている無人改札の駅として機能する。
供用開始の前日、 終電を最後に市職員も立ち会い仮線から本線へ切り替え作業が行われた。
供用開始日の紀和駅では、 工事関係者や近隣住民らが始発がプラットホームに入ってくるのを見守った。 同駅の近所に住み妻のひとみさん (66) と訪れた雑賀弘充さん (66) は 「以前は電車が通る度に音がうるさかったのですが、 新しくなって静かになるやろうね。 毎日、 工事を見てきたので完成してうれしいです」 と笑顔で乗車。 早朝の始発車内には関係者と乗客ら約25人が乗っていた。





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