2008年10月21日

2008 00.社会/2008 04.文化・くらし

故多田氏の遺徳しのび有志ら50人集まる

0810213.jpg

「多田先生のおかげで楽しかった」 と話す、 当時原告団長を務めた園田関西大学名誉教授

「若の浦を語る多田道夫先生とともに歩んだ20年」 と題した催しが19日、 和歌山市の玉津島神社で開かれた。 和歌の浦の景観保全に尽力し、 6月に81歳で死去した多田和歌山大学名誉教授をしのぼうと有志が企画。 ともに活動した県内外からの50人が参加した。
初めに松原時夫実行員会代表が 「多田先生の遺志を受け継ぐ決意を確認する会にしたい」 とあいさつ。 村瀬憲夫近畿大学教授や米田頼司和歌山大学准教授らがスライド上映や声のテープを流しながら20年をたどった。
ちょうど20年前の 「新不老橋」 (現・あしべ橋)建設への反対表明や景観保全訴訟、 中上健次など各界知識人を招いての 「若の浦講座」、 亡くなる直前まで開いていた和歌の浦フォーラムや各種シンポジウムなどの映像に、 参加者は、 自然環境保全をも含む活動の文化的広がりと深さを再認識。 各自がそれぞれの思い出や、 多田さんの人となりを表すエピソードをユーモアたっぷりに語り合った。
奥さんの佳世子さんが感謝の言葉を述べ、 村瀬教授は 「今後も多田先生の心と和歌浦の心が引き継がれていきますように」 と話した。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif