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| 西畑さん(左)と谷上さん |
平成20年度和歌山県名匠表彰の受賞者が決まった。 伝統ある貴重な工芸品や生活用品の製作などの技能を保持し、 地域社会の技術文化向上発展に功績のある技能者に贈られるもので、 ことしで35回目。 受賞したのは、 紀州桐箪笥(たんす)製作の西畑猛さん(69)=和歌山市=と、 文化財修理屋根技能士(檜皮ぶき、柿ぶき)の谷上永晃さん(60)=橋本市=の2人。 表彰式は29日、 和歌山県庁で行われる。
西畑さんは15歳で中弥木工に入社以来53年間、 紀州桐箪笥一筋に専念してきた。 「修業時代は、 会社と親方の両方をたてながら仕事をした。 今と比べて厳しかった」 と当時を振り返る。 紀州箪笥は、 江戸時代末期に和歌山市で製造技術が確立し生産されていたといわれ、 昭和62年には 「伝統工芸品」 として国の指定を受けている。
美しく仕上げるためには、 年輪の細くそろった桐の柾目材(まさめざい)が必要とされ、 それを選別する目がいる。西畑さんは 「別に難しいことじゃない。好きかどうかだな。好きであれば自然に上手にもなる」と笑顔。
現在は、 和歌山冨士木工の工場長。 すべての製造行程に精通し手仕事で行うとともに、 新旧両方の技法を用いて製作する。 機械がなく道具だけで製作していた手技は、 今では貴重な匠の技。 「入ったころは材料の木が大きかったな。 荒木から細工するので大変だったね。 その辺は今の方が楽かな」と話す。
西畑さんは平成3年、 中心的役割を担って製作した紀州桐箪笥が科学技術庁長官賞を受賞するなど数々の功績を残している。 今回の受賞については 「好きなことを続けていただけで、 いただけた。 まわりの皆さんのおかげですね」と言い、 授賞式は 「初めての経験なので困ってます」と素朴な人柄をにじませた。
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