2008年12月16日

2008 04.文化・くらし

もうひと花咲かせます!

081216ken.jpg

秋山シュン太郎塾長

人生もうひと花咲かせます。中高年のためのミュージカル教室&劇団NPO法人発起塾(秋山シュン太郎塾長)は、依頼された所に出向き、30分程度のミュージカルをする発起塾わかやまライトをこのほど発足し、12月から練習を始めている。「どこでもミュージカル」と称して、演劇未経験の50歳以上100歳までの男女が電源のいらない楽器を演奏しながら、地域の人に楽しんでもらうボランティア公演。来春以降の公演を目指し、すでに多くの依頼が寄せられており、同時にメンバー募集も呼びかけている。

「ライト」は発起塾が来年創立10周年(わかやま校も同じ)を迎えるにあたり、地元でミュージカルを通しての社会貢献活動を目指す。7人1グループになり、自分も楽しみ相手にも楽しんでもらおうとミュージカルを出前する。「わかやま校」は年1回、舞台で自主公演を行うが、大がかりなセットや照明も使わず、路地・畑など、どこにでも対応できるよう電源のいらない楽器を生演奏するのも一つのポイントとなっている。
「50、60歳で定年・現役引退というのは早すぎる。人生はまだまだこれから。70、80歳でがんばってるでという姿を次世代に示すことで、自分も元気で生きがいを持って過ごせますから。歳をとったらいいことがいっぱいあるというようになればいいですね」と秋山さん。
1回目の説明会では簡単な台本が準備され、素読みやせりふの表現の仕方を練習。また、ピアニカや手持ちドラム、一五一会ギターなど実際に使う電源のいらない楽器も登場し、講師が演奏して一緒に歌にも挑戦した。
85歳の和歌山市の女性は「人生は一度だけ。一人住まいなので、前向きに生きていきたいと思い、一歩前に進んできょうは来ました」と話し、この日参加者の中で唯一の男性(64)は「男性一人は少し不安ですね。人前でしゃべるのは平気ですが、演技となるとちょっと恥ずかしいかな。でもがんばってみます!」と少し照れながらもだんだん意欲がわいてきた様子。
秋山さんは「これからますます社会は高齢化していき、年老いていく不安は誰もぬぐいきれませんが、例えば100歳の人が頑張っていれば、それより若い人は80歳の人でもがんばろうという刺激になります。できるだけ多くの人が動いて笑顔で暮らせていけることが街を活気づけることにつながっていくと思いますね」とライトが目指す未来社会のあり方を示し、「今後グループを増やしてあちこちに出前ができるようにしたいです」と意欲的に語ってくれた。
稽古は月2回(水曜午後2時から)稽古に参加できる人。なお12月の稽古日は17日、場所は和歌山市民会館4Fで。
詳しくは発起塾(0120・86・2615)ただし土日休み。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif