2009年12月04日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

農家ら落胆、事業仕分けで農道ストップ、紀の川市

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右側は軽トラ一台分の幅の道路、 左側が建設中の広域農道

政府の行政刷新会議の事業仕分けで 「歴史的意義は終わった」 として、 廃止と判断された農業整備事業の結果を受け、 紀の川市で建設中の広域農道が通る地区では 「開通に光が見えてきたところだった」、 「こんなバカな話はない」、 「農家を助けてほしい」 と悲鳴や怒りの声が出ている。 12月末の予算編成で、 事業が仕分け通り廃止になると、 全線開通は遠い将来に先送りされそうだ。

広域農道は、 同市荒見からかつらぎ町御所へ伸びる道。 紀の川市部分は全長6・470キロの2車線で、 事業費は117億円。 那賀地区が60%、 粉河地区が50%既に完成している。 同市はこの事業に対し11%の負担金を支出しており、 現段階で約7億円ほど投入しているとみられる。

残りの事業の概算は未着工部分が3・6キロで、 資金があと52億円必要。 平成7年から工事が着工し全線開通が平成30年の予定だった。 用地買収はほぼ完了し、 開通すれば市道などを介し新龍門橋を通ってJA紀の里農産物流通センター(井田)につながり、 果樹など農作物の出荷が大幅に時間短縮されるという。

同市農林商工部職員は 「道路完成遅延は、 農業を停滞させるのと同じこと。 現政権は戸別保証で農業を守るというが、 政府の農業政策方針がはっきりしていない」 と不信感を募らせている。

現在の農地の道路は、 軽トラック1台がやっと通れる道。 山に入る道路の本数が少ないため、 地震などで崩れると多大な被害のおそれもある。 広域農道は災害時避難経路としての役割も担っている。

同地区で果樹農業を営み、 事業を推進している同市西脇の赤坂好哉さん(61)は 「国がいったん完成を認めた道。 政権が変わっても国家は同じ。 我々は誰を信用していいのか分からない。 広域農道が完成すれば 『農業をやってよかった』 といえるように必ずなるのに」 と事業仕分けの結果に肩を落としていた。





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