2010年01月06日

00.社会

昨年の交通事故死者、統計開始以来最少に

県警本部交通企画課によると、平成21年中の県内の交通事故による死者数は51人(概数)で、県警が統計を取り始めた昭和29年以来最少だったという。同課は「飲酒運転やスピード超過など危険運転の取り締まりの強化や、おととしがシートベルト着用率全国ワースト1位だったことからの啓発活動などで県民自身の身を守る意識が高まったことの表れでは」と話している。


県内の21年中の交通事故発生状況は、概数で前年比66件減の7204件、死者は12人減の51人、傷者は77人増の8920人。市内3署管内は、103件減の3099件、死者は11人減の16人、傷者は74人減の3736人とおおむね減少傾向だった。県内の事故件数は8年連続で減少傾向だという。

県警が統計を取り始めてから昨年までで、事故による死者が最も少なかったのは平成19年中の56人で、50人台を記録したのはこの年が初めてだった。

しかしながら、市内でも交通事故による死者のうち高齢者(65歳以上)の占める割合が増加傾向。20年中は死者数27人に対し高齢者が12人と44%を占めていたが、21年中は死者16人中10人と63%を占めている。

和歌山北署管内では昨年7月に、県道粉河加太線で、普通乗用車を運転していた市内の無職男性(86)と助手席に乗っていた妻の女性(80)が、中央線を越えて左折しようとして普通乗用車に衝突して死亡。東署管内では11月に県道井ノ口秋月線で、市内の男性(69)が老夫婦を助手席と後部座席に乗せて普通乗用車を運転していたところ、交差点で右折中に直進してきたトラックと衝突し、老夫婦が死亡するなど1件で複数が死亡するケースもみられた。

同課は、ことしから県内各署を通じて高齢者宅を対象に訪問し、高齢者が陥りやすい事故パターンの注意を呼びかけていく。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


00.社会 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif