2010年01月15日

00.社会

女性特有のがん、無料クーポン券不調

和歌山市保健所が昨年8月に一定年齢の女性を対象に配布した 「子宮頸がん・乳がん検診無料クーポン券」 の利用率が検診を受けた人の約1割にとどまっていることが分かった。 有効期間が3月31日となっており、 市保健所は 「使ってもらえない理由は分からないが、 大勢の人に使ってもらいたい」 と呼びかけている。

21年度の国の補正予算 「女性特有のがん検診推進事業」 の一環。 検診料は子宮頸がんが1500円から2000円、 乳がんは1000円から2000円程度と決して高くはないが、 全国で検診率が低く、 市内でも昨年度の受診者は子宮頸がんが約1万2000人で20歳以上の対象者の約23%、 乳がんは約3800人で、 40歳以上の対象者の約10%となっている。

市は8月17日付で、 満20、 25、 30、 35、 40歳の女性1万2150人に子宮頸がん検診、 満40、 45、 50、 55、 60歳の女性1万4002人に乳がん検診の無料クーポン券を送付した。

しかし、 クーポン券の利用率が全体の1割強と極めて低く、 9月をピークに伸び悩み、 その効果が発揮できていないという。 クーポン券を利用できるのは、 市内の契約医療機関で子宮頸がんは25カ所、 乳がんは10カ所となっている。 地域保健課は 「期限までにぜひ使ってほしい」 と話している。

また、 対象者の中でクーポン券が発行されていなかった21年4月1日から8月31日までに市が実施している子宮頸がん・乳がん検診を受診した人に、 自己負担分を返還している。 問い合わせは、 同課 (073・433・2261) まで。





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