2010年01月22日

02.政治・経済

県公館、間もなく貸し付けの公募開始

県公館

この庭園の保存が貸し付けの大前提

県公館 (和歌山市和歌浦中) の貸し付け先の公募が、 間もなく実施されることが分かった。 県管財課は、 1月末から2月初旬に要項を発表して公募を開始。 今年度中に貸し付け先を決定し、 できれば来年度から貸し付けたい意向。 同課は 「庭園の維持管理が基本です。 和歌浦の歴史や景観に配慮した幅広い申し出を期待しています」 と話している。

県公館は、 広さなどが公館としての利用に向かないことと、 庭園維持などに経費 (昨年度は約941万円、 今年度は約800万円) がかかるため、 平成20年度の新行財政改革推進プランで見直しの対象とされ、 昨年2月発表の方針では、 平成21年度に 「公館としての行政目的を廃止し、 庭園の保存を前提にした売却または貸し付けを行う」 となっていた。

また、 県指定名勝・史跡に隣接していることから、 地元住民や和歌浦の歴史に詳しい大学教授らが売却反対の要望書を提出していた。

県管財課によると、 売却を取りやめ、 貸し付けのみに方針を定めたのは昨年5月末。 売却の際に庭園の保存を条件にしても、 転売されると義務化が困難になることが理由という。

従来貸し付けとなる県有財産は更地がほとんどで、 庭園や建物が付随するケースは今回が初めて。 また、 今年度中の県公館公開は予定通り、 1月24日、 2月14、 28日、 3月14、 28日に行われるという。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


02.政治・経済 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif