2010年01月24日

00.社会

梅の香り、開花直後の朝が最高

花王㈱香料開発研究所

梅の花をガラス容器で覆い香りを採取している様子

花王(株) (本社・東京都) と県は21日、 産官の共同事業で取り組んでいる梅の花の香りの成分分析で、 香りの主成分などを特定し 「梅の花は開花直後の朝が最も多くフレッシュな香りを放つことが明らかになった」 と研究成果を発表した。 梅は 「県の花」 でもあり、 県は 「梅の特長ある香りを活用した加工技術や付加価値の高い新たな製品の開発に活用していきたい」 としている。

花王(株)香料開発研究所と県工業技術センター、 県農林水産総合技術センター果樹試験場が、 文部科学省所管の都市エリア産学官連携促進事業として取り組んでいる 「和歌山の特産果実と独自技術を活用した新機能性食品・素材の開発」 の研究成果の一環。

花王(株)香料開発研究所によると、 「人を癒す快適な香り」 について、 自然に咲いている梅の花にこだわり、 今回、 みなべ町の県果樹試験場で南高梅の開花段階や開花時間の違いにより香りがどのように変化するかを研究。 その結果、 開花直後の朝に最も香気量が多く、 フレッシュな香りを放つことが分かった。

また、 この梅の花の最高の一瞬の香りを再現するため、 花王独自の香り解析技術で梅の花の香りを分析。 主要な23成分を明らかにしたほか、 香りの印象に大きく影響する可能性のある72の微量成分を特定した。

この中から実際に香りに影響している成分を見つけることで同社は 「より本物に近い、 優しい梅の香りの再現が可能になった」 とし今後、 香りを楽しむ製品に応用していくとしている。





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