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県警本部少年課によると平成21年中の県内の深夜徘徊(はいかい)や喫煙など不良行為で補導された未成年は、 前年比2491人増の5887人で、 中でも中学・高校の女子が倍増、 ネットを通じた犯罪被害も増えていることがわかった。 同課は 「女子の家出や無断外泊は、 児童買春など性犯罪につながることも多い。 家出した少女が宿泊先などを提供してくれる成人男性を捜す家出サイトなども全国的に流行し、 性犯罪の温床になっている」 と話している。
不良行為のうち、 中学生は845人増の1679人で、 うち女子は210人増の389人、 高校生は1324人増の2899人で、 うち女子は426人増の815人と男子より増加率が高い。
大人が未成年にたばこを提供する未成年者喫煙禁止法違反や、 18歳未満と知りながらの買春行為などの青少年健全育成法違反など、 未成年が被害に遭う福祉犯の検挙は2件増の19件、 5人増の20人とやや増加。 そのうち4件が出会い系サイトなどネットを通じた犯罪だった。
和歌山市では、 21年2月に中学1年生の少女が家出し、 10月に四国で成人男性と共に住んでいるところを発見された事例があり、 2人は出会い系サイトで知り合ったとみられている。
現在、 県内で家出サイトを通じた犯罪被害は発生していないが、 全国的に流行している家出サイトの中には、 和歌山市や岩出市の未成年の女子が掲載されているものもあり、 同課は 「性犯罪の低年齢化が懸念される。 関係機関と共に、 携帯のネット機能を制限するフィルタリングを推進するなど対策を図っていきたい」 と話している。
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