2010年01月29日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

段木氏「地元」、寺本氏「実績」アピール

紀美野町長選は、 はや終盤。 旧美里町長で新人の段木晃氏(62)と現職の寺本光嘉氏(65)=ともに無所属=が連日、 街宣車や徒歩で町内を回り、 それぞれのマニフェストを訴えている。

和歌山市出身の寺本氏に対して地元出身を強調する段木氏。 裏金問題で厳しい側面がある一方、 高齢者家庭への暖房用灯油無料配給(75歳以上に年100リットル)、 診療所への無料送迎車配備といった具体的な公約が人気を集めていることに加え、 一人ひとりとスキンシップで接するどぶ板選挙で確実に支持を集めている様子だ。 ほかにも若者向けの安価な町営住宅の建設、 耕運機や草刈り機の購入補助など、 町民の暮らしに対して分かりやすい公約を訴えており、 ある町民は 「行政マンの寺本氏よりも人間的な魅力がある」 と話し、 逆風に負けない強さがうかがえる。

一方の寺本氏は、 あいさつなどで中学生までの医療費の無料化、 観光振興のための道の駅の建設など具体的な公約も訴えている。 パンフレットには幹線道路の整備、 福祉の充実、 農林商工業への支援、 広域ごみ処理施設の建設などを記載しており、 国道370号など道路網の整備、 シルバー人材センターの設立など1期4年間の実績もPR。 しかし、 土地柄か 「首長には地元の人」 を望む声も根強くあり、 寺本氏の支持者は、 地元出身を前面に打ち出す段木氏の戦い方に警戒。 前回のように接戦となった場合は、 やはり裏金問題への関心の高さが勝敗の鍵をにぎっているようだ。





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