2010年01月31日

00.社会

宮前小のエコ活動が実る

市立宮前小学校

集めたキャップの前で記念撮影

回収したペットボトルのキャップをワクチンに換えようと和歌山市北中島にある市立宮前小学校 (鳥居賀柄子校長) の 「エコキャップ活動」 が始まり、 8カ月が経過した。 児童826人、 全校を挙げて集めたキャップの数はなんと約8万個。 28日にはボランティア団体への贈呈式が行われ、 児童たちの努力がついに結実した。

活動のきっかけはテレビでキャップのリサイクルを知った児童がインターネットで詳細に調べ、 それを児童会に提案したこと。 案は他の児童から多くの賛同を得て全校活動へと発展。 当初は各クラスでビニール袋を置いて貯めていたがそのうち量も膨大になり、 一室を収集スペースに充てて活動を継続してきた。

回収方法も多様で家族単位や周辺住民の協力で集まったものもあれば、 街角に落ちていたペットボトルを清掃で収集。 キャップを取って学校に持ち込んだ児童もいるという。

児童会長で6年1組の石尾春華さん (12) は 「最初はこんなに集まるとは思っていませんでした。 驚きました」 と、 想像以上の成果に表情も誇らしげ。

贈呈式には収益活動以外にボランティアも兼ねるニューウエイズジャパン(株)から池田香代子さん (54) が来校。 児童からのキャップ贈呈を受けた。

式では児童会から 「少しの力で人の命を救うことができること知りました」 「みんな集まればすごい力になる」 と活動の中心となった児童会のメンバーがそれぞれ感想を報告。 池田さんからも、 「今の気持ちを大切に。 君たちは本当に素敵な大人になると思います」 と感謝の言葉を伝えた。

キャップ約800個で一人分のワクチンを購入できる。 集めたキャップはさらに別のボランティア団体に委託。 粉砕したキャップを廃木材と混ぜて板を製造する企業に売却し、 売り上げ金をNPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」 へ寄付されるという。





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