2010年02月01日

02.政治・経済/05.紀の川・岩出・海南・紀美野

寺本さんが再選、投票率は81.23%

紀美野町長寺本光嘉氏

支持者とともに喜びを分かち合う寺本さん右

任期満了に伴う紀美野町長選(26日告示、 31日投開票)は、 現職の寺本光嘉氏(65)が旧美里町長で新人の段木晃氏(62)=ともに無所属=を2180票の大差で破り、 見事再選を果たした。 旧美里町の裏金問題を追求する寺本氏は 「紀美野町の良識が勝った」 と選挙戦を振り返り、 支持者に厚く感謝の意を表して町のさらなる発展を誓った。

紀美野町長選開票結果 午後10時20分ごろ、 動木の後援会事務所に吉報が届くと、 集まった大勢の支持者から拍手がわき起こった。 事務所に到着した寺本氏は満面の笑みで支持者と堅い握手を交わし、 舟底政算後援会長の音頭で万歳三唱して当選の喜びを爆発させた。

中村修史事務長は 「紀美野町では血縁の薄い寺本だが、 皆さんの愛情と友情に支えられて大差で勝つことができた。 本当に良識ある判断をいただけた」 と、 たくさんの支持に感謝。 来賓も多く祝いに駆けつけ、 石田真敏衆議院議員、 世耕弘成、 鶴保庸介両参議院議員、 大橋建一和歌山市長、 中村愼司紀の川市長、 小出隆道上富田町長、 尾崎要二県議会議員、 村上正次連合和歌山会長が次々と祝辞を贈った。

寺本氏は幹線道路の整備や福祉の充実、 農林商工業への支援などを公約に掲げ、 裏金問題を背景に 「町民の良識が問われる」 と訴え選挙戦を戦った。 「紀美野町の良識が勝ちました。 皆さんの誇りは守られました。 本当にありがとうございました」 と何度も頭を下げ、 「これからの町政を積極的に自信を持って取り組んでまいりたい」 「いよいよ本格的なまちづくりに入ろうとしており、 これからが本当に大変な時期。 町の豊かな自然を生かしながら、 活気と夢のあるまちをつくっていきたい」 と2期目の抱負を語った。

その後、女性部、 青年部から花束を受け取り、 全員で乾杯して喜びを分かち合った。

「裏金問題の影響かも」 段木さん 完敗に険しい表情
「完敗や」、 「そんなあほな」、 「こんなに開くとは思ってなかった」。 10時27分、 集まった支持者ら約80人は2回目の開票速報を聞き落胆した。 5分後に段木さんが到着。 一人ひとりに 「すみませんでした」 と険しい表情で頭を下げた。

マイクを持った段木さんは 「出馬を表明したのは1月5日でした。 遅くなり嵐の中の船出となりました。 日に日に手応えを感じ、 『今度こそは』 という気持ちがありましたが、 結果は真摯 (しんし) に受け止めなければならない票数。 申し訳ありませんでした」 と述べ深々と頭を下げた。

記者らの質問に答えた段木さんは選挙戦を振り返り 「マニフェストもよかったし、 後援会も100%動いてくれた。 若年層の票も取れたと思う」 とし、 「選挙戦中には見えなかったが、 裏金問題の影響があったのかもしれない」 と敗因を語った。 今後については 「支援者らと相談して身の振り方を考える」 と話した。



段木晃氏
一人ひとりと握手しお礼を述べる段木さん





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