2010年02月03日

00.社会

倒れた男性客救う、消防がスーパー店員に感謝状

メッサオークワ高松店の店長青木拓也さん と従業員市沢直子さん

田中局長と記念撮影する青木さん中と市沢さん

買い物中に倒れた男性客 (88) の命を救ったとして、 和歌山市消防局は3日、 同市西高松のメッサオークワ高松店の店長、 青木拓也さん (44) と従業員の市沢直子さん (23) へ感謝状を贈った。

1月11日午前中、 同店の総菜売り場付近で、 男性客がけいれんを起こして倒れた。 大きな音に気付き倒れた男性客を確認した市沢さんは、 すぐさま青木さんに報告。 青木さんは市沢さんに119番通報を指示し、 男性客の状態を観察したところ、 意識がなく心肺停止状態だったため、 そばにいた別の男性客 (34) が心臓マッサージを始め、 青木さんも人工呼吸を試みた。

約3分後、 南消防署宮前出張所の隊員が駆けつけ、 持参したAED (自動体外式除細動器) を数回実践し、 市内の病院に搬送した。 現在、 男性は集中治療室から一般病棟へ移り、 会話もできるようになるなど回復に向かっているという。

心臓マッサージなど心肺蘇生法を学ぶ救命講習を2回受けた経験のある青木さんは、 実際の人工呼吸は初めてだったといい、 「身に付いていたので、 積極的に身体が動いた。 息を吹き返したと聞いてホッとした」、 市沢さんは 「焦ってしまって見守るしかできなかったけど、 回復してくれて本当によかった」、 表彰状を手渡した同局の田中幹男局長は 「なんとか助かってほしいという思いが身を結んだ。 的確な判断に最大限の讃辞を贈りたい」 と話していた。

AEDの使用により救命につながったのは、 同市内で8例目となる。





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