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西消防署の隣で建設中の屋内体力錬成所 |
和歌山市狐島の和歌山西消防署の隣に、 市内の5消防署で初めての屋内体力錬成所が3月末に完成する。 発生が懸念されている東南海・南海地震など災害時には、 救援物資の集約や緊急援助隊の活動拠点として利用されるといい、 市消防局の田中幹男局長は 「団塊の世代の大量退職に伴い、 建物内の錬成所ができることで実戦に即した訓練ができる。 災害の際にも有効に活用していきたい」 と話している。
屋内体力錬成所は、 121平方メートルの鉄骨平屋建て。 現在、 屋内の体力養成の専門スペースは、 和歌山市消防局にのみ配備されており、 ベンチプレスや腹筋を鍛える機械など数種類の器具を設置。 しかし、 実質利用しているのは、 同局内にある中消防署の隊員がほとんどで、 時間や場所の都合で、 ほかの署の隊員らは個人的にジムに通ったり、 各消防署のガレージの一部や講堂などを使ってトレーニングをしているのが現状だという。
西消防署は、 平成18年に庁舎の耐震診断を受けた際に建て替えや改修が必要であると診断された。 それと並行し、 同消防署の隣に土地開発公社が塩漬けにしていた土地があることや、 紀ノ川北側に災害時の活動拠点を設置することが課題となっていたことから、 土地を有効利用しようと平成20年に市が購入。 造成工事などを進め、 昨年11月末に着工した。 新庁舎の設計書も平成21年度末までに完成する予定で、 建設場所などについては未定だという。
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