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2010年02月11日

00.社会

水軒堤防の石積み、一部を移設復元へ

江戸時代の石積みを移設復元するため、線路が撤去され整備されている - 水軒堤防の石積み、一部を移設復元へ

江戸時代の石積みを移設復元するため、線路が撤去され整備されている

現在は全く露出していない県指定史跡「水軒堤防」(和歌山市西浜)の石積みの一部が、堤防南端付近に移設復元され、常時見学できるようになることが分かった。県文化遺産課によると、復元されるのは道路工事によりやむを得ず切り取られた部分で、長さ9・6メートル、幅8メートル弱、高さは1・5メートル。基底部はそのまま埋め戻された。4月か5月には石積みの復元工事に着手し、7、8月の完成を目指し現在事務手続きを進めている。


水軒堤防は江戸時代に造られた全長約1キロの防潮・防波の石積み堤防。昭和の初めまで石積みが露出していたが、30年代以降に西側の海が埋め立てられると、石積みも砂に覆われて見えなくなっていた。

しかし平成17年2月、臨港道路工事で石積みが検出され、その後の調査で、高さ約4メートルの石堤と東(陸)側に盛られた高さ約5メートルの土堤で構成されること、城の石垣の築造技術を利用するなど全国的に類例のない高い技術が用いられていることが判明。3度の南海地震に耐えたことから、防災、歴史学、土木工学などの分野で貴重とされている。

移設場所は、工事現場から約500メートル南の養翠園の北側で、平成14年に廃駅となった南海電鉄和歌山港線水軒駅があったところ。美しかった水軒の浜の景観を取り戻そうと、地元の市民団体が荒れ地を整備し松を植樹している砂山のすぐ西にあたる。

同課は、文化財保存の観点と道路事情を考慮し、道路工事を担当した下津港港湾事務所や土地を管理する海草振興局、地元自治会などと今まで協議を重ねてきた。残っていた線路の撤去はほぼ終了しており、3月中に石を積む土台工事に着手する。組み上げられる砂岩と結晶片岩は、紫外線などによる劣化防止のため、化学的な処理がされるという。





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