2010年02月19日

00.社会

救急出場、再び増加に

救急出場件数

救急出場件数

和歌山市消防局警防課救急班によると、 平成21年中の市内の救急出場件数が、 7年ぶりに減少した20年中に比べ、 490件増と増加に転じたという。 昨年は、 必要性のない119番通報を繰り返したとして、 市内のパート従業員の女性が偽計業務妨害の容疑で逮捕された件もあり、 同班は 「救える人の命を救うためにも、 地道に呼びかけていきたい」 と話している。

平成13年から年々増加していた救急出場件数は19年にピークに達し1万7662件となた。 同局は、 救急車の適正利用を徹底的に呼びかけようと、 各種報道やイベントなどで広報活動を強化。 活動が功を奏してか、 20年中は前年比1123件減の1万6539件となったが、 21年中、 1万7029件と一転して増加傾向に。 「新型インフルエンザの流行や、 頻回利用者からの緊急性のない通報、 65歳以上の高齢者からの通報が増加した要因」 と同班。

また、出場件数中、必要性のない場合が多い軽症率の高さも同局は問題視しており、 21年中は65・3%と19年中の641%を上回った。

昨年、 「しんどい」 「手首を切った」 などと緊急性のない通報を約160回繰り返したとして女性が逮捕されたが、 同局が警察に被害届を出し、 逮捕となったケースは初めてだという。

同班は、 「救命講習など機会があるたびに話していくが、 本当に必要な人の呼び控えも困る。 救急車の意味をもう一度考えて利用してもらえれば」 と話している。





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