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被災者に見立てたカードの配置を考える参加者 |
県や和歌山市の社会福祉協議会などで構成される災害時対応プロジェクトチームは20日、 同市鷺の森の市立城北小学校で、 ワークキャンプ・災害時対応訓練を実施し、 城北地区の住民など約230人が、 被災者の避難所収容を机上でシミュレーションするなど災害救助活動を模擬体験した。 応急手当や炊き出しなど、 地域住民の災害対応能力を高めようと、 平成17年から、 実施場所を変えながら毎年行っている。
参加者は7人から8人のグループに分かれ、 被災者の避難所を運営するシミュレーションに挑戦。 同小学校の体育館や教室の見取り図の縮図が机の上に広げられスタート。 同協議会のメンバーが、 性別や年齢、 国籍などが書かれた被災者に見立てたカードや、 「災害対策本部を設置し、 炊き出し用の鍋や釜などを置く炊き出し場を決めてください」 など、 対応すべき状況が書かれたカードを読み上げ、 参加者はそれに応じて被災者のカードを縮図に当てはめていった。
「高齢者やったら入り口がいいんちゃうんか」 「いや、 寒いから奥の方がいいわ」、 などそれぞれが積極的に発言。 次々に出される約200枚の被災者のカードを、 120枚しか収容できない体育館と残りの教室にどのように分けるかを話し合った。
参加した前嶋すみ子さん (75) は 「どの条件を優先するのか考えとくべきやと思う。 みんなの考えを聞いてると、 そういう考えもあるなって勉強になった」 と話していた。
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