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焼きたてのパンやクッキーを買い求める人たち |
和歌山市六十谷のくじら共同作業所(白藤令所長)は23日、同施設近くで、販売用の車を使ってパンの「初売り」を行った。車は和歌山ライオンズクラブ(笠松久彦会長)が50周年記念で寄贈した販売用のハッチバック式自動車(ダイハツのハイゼットカーゴスペシャル)。近所の人などが焼きたてのパンをこぞって買い求め、さい先のいい出だしとなった。
同作業所は社会福祉法人くじら福祉会の障害者福祉サービス事業所。さまざまな障害のある20人が通所し、国内産小麦粉と日高川町の天然水を使って食パンやライ麦パン、菓子パン、パウンドケーキ、クッキーなどを作っている。
今までは顧客への配達のほか、有功小学校近くの駐車場などで出張販売。その都度テーブルとビーチパラソルを設置してパンを並べていたが、専用車両ができたことでそれらの作業が不要になった。
初売りは、毎週火曜日の午後に出張販売している宮垣米穀店前で行われた。白い車体には、市立和歌山高校の生徒がかわいい絵を描き、車内後部には知り合いの大工がボランティアで製作した棚が設置されている。
白藤所長(61)は、「車のおかげで、店舗を持たない私たちにも販売場所が増えます。メンバーの工賃アップも図れるし、(有功)地域のパン屋さんになりたいという思いも実現できる。皆さまの温かい支援は本当にうれしいです」と感謝。「今後は団地にも販売に行きたい」と意欲的に話している。
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