2010年03月01日

00.社会

和歌山市で最大30センチ、チリ地震の津波

チリ中部沿岸で発生したマグニチュード8・8の大地震に伴い、 28日午前9時33分に県沿岸全域に津波警報が発令された。 気象庁によると、 串本町袋港で午後3時2分に高さ10センチの津波第1波を観測したのをはじめ、 県沿岸に10~30センチの第1波が到達。 最大波は串本町で高さ90センチ、 和歌山市では30センチだった。 けが人や建物などの被害はなかった。

津波警報の発表に伴い、 県は災害対策本部を設置し本庁や各振興局に計777人が待機。 また、 防災ヘリや県警ヘリが警戒の呼び掛けのために発進したほか、 県管理の水門・陸門等 (678所) を閉鎖したり、 沿岸沿いの県道を全面通行止にしたりして対応にあたった。

県内市町村でも津波警報発令で災害対策本部を立ち上げ、 避難場所を開設し津波被害が出る恐れのある沿岸住民らに避難勧告、指示。 また漁業者や釣り人などへも避難するよう呼びかけた。 県のまとめによると、 県内に設置された避難場所へ避難した人は那智勝浦町71人、 串本町10人、 田辺市55人、 和歌山市11人、 海南市5人など県内で223人 (28日午後4時半現在)。

和歌山市では、 防災行政無線や消防局の放送車を通して市民に注意を呼びかけるとともに、 雄湊小や砂山小など市内12小学校に避難場所を開設。 午後2時に市内毛見 (琴の浦地区、 204世帯423人) に避難勧告を出し、 避難場所の浜宮小に避難するよう呼びかけた。 同市では午後4時6分に津波第1波の高さ20センチを観測、 最大波は午後6時26分の30センチだった。





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