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秘仏本尊 (写っていないが左に安置) を見つめる参拝者。 2体の仏像は梵天左と十一面観世音菩薩 |
西国三十三観音霊場・第二番札所の和歌山市の紀三井寺 (前田孝道貫主) で10日まで、 秘仏の本尊十一面観世音菩薩と千手観世音菩薩 (どちらも国指定重要文化財) が特別公開されている。 本来は50年に一度開帳される秘仏だが、 西国巡礼中興の祖・花山法皇一千年忌を記念し三十三霊場が催す結縁開帳の一環。
両秘仏は奈良から平安時代の作とされ、 千手観音は実際に1112の手を持つ全国でも珍しい真数千手観音。 梵天と帝釈天、 美仏と称される十一面観世音菩薩 (すべて国指定重要文化財) に守られ、 本殿奥の大光明殿の厨子に安置されている。
初日のは、 朝から大勢が列をつくり、 手を合わせた。 同市和歌浦南の中野教子さん (75) と高下和子さん(77)は、 「ご本尊を拝見したのは初めて。 立派でありがたい」 と話していた。
千年忌の結縁開帳は今回が最後。 次の開帳は、 本来の開帳である同寺開基1250年の平成32年になる。
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