2010年03月01日

00.社会

紀三井寺で秘仏開帳

西国巡礼中興の祖・花山法皇一千年忌

秘仏本尊 (写っていないが左に安置) を見つめる参拝者。 2体の仏像は梵天左と十一面観世音菩薩

西国三十三観音霊場・第二番札所の和歌山市の紀三井寺 (前田孝道貫主) で10日まで、 秘仏の本尊十一面観世音菩薩と千手観世音菩薩 (どちらも国指定重要文化財) が特別公開されている。 本来は50年に一度開帳される秘仏だが、 西国巡礼中興の祖・花山法皇一千年忌を記念し三十三霊場が催す結縁開帳の一環。

両秘仏は奈良から平安時代の作とされ、 千手観音は実際に1112の手を持つ全国でも珍しい真数千手観音。 梵天と帝釈天、 美仏と称される十一面観世音菩薩 (すべて国指定重要文化財) に守られ、 本殿奥の大光明殿の厨子に安置されている。

初日のは、 朝から大勢が列をつくり、 手を合わせた。 同市和歌浦南の中野教子さん (75) と高下和子さん(77)は、 「ご本尊を拝見したのは初めて。 立派でありがたい」 と話していた。

千年忌の結縁開帳は今回が最後。 次の開帳は、 本来の開帳である同寺開基1250年の平成32年になる。





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