2010年03月02日

00.社会

中消防署と和歌山バスが訓練

横転した車から要救助者を助け出す - 中消防署と和歌山バスが訓練

横転した車から要救助者を助け出す

春の火災予防運動の一環で、和歌山中消防署は2日、和歌山バス(株)の協力を得て、乗り合いバスと軽乗用車の衝突事故を想定し、閉じ込められた要救助者の救出など訓練を実施した。

同運動の実施事項の一つに、バス車両等保有事業所に対する車両防火安全対策の促進が含まれていることから、同署が同社へ訓練の企画をかけ合った。同社職員4人、同消防署警防隊、救助隊、救急隊など43人が参加。

事故車両を横転した軽乗用車に見立て、右腕が車両の下敷きになったダミー人形を運転席に配備、バスには4人の要救助者が乗っていると想定した。

軽乗用車の延焼を表現しようと煙がたかれた現場で、救助隊らは車のフロントガラスをガラスソーで切り、救助工作車のクレーンを使って車を浮かせ、挟まった腕を確保。金属なども切断できるはさみ様のカッターでシートに足が挟まっている部分などを切り、要救助者をプラスチック製の担架に固定して車の後部から助け出した。また同時進行で、バスの要救助者を非常出口などから避難誘導した。

同署の橋詰順規署長は「万が一の事態を想定し、2機関が合同でしっかりと勉強させてもらった。いろんな機会に生かしていきたい」、和歌山バス(株)和歌山営業所の森川圭治所長は「旅客の安全運動を第一に考えている。これを契機に火災予防を心掛けていきたい」と話している。





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