2010年03月11日

00.社会

県文開館40周年、ピアノ開きコンサート

県民文化会館開館40周年記念・ピアノ開きコンサート

最後にブラームスのワルツを連弾する小川さん左と宮下さん

県と県文化振興財団が主催する 「県民文化会館開館40周年記念・ピアノ開きコンサート」 が10日、 和歌山市の同館大ホールで開かれた。 ともに県文化奨励賞を受賞している和歌山市出身のピアニスト、 宮下直子さんと小川友子さんが、 ことし生誕200年になるショパンとシューマンの曲を演奏。 2000人が世界最高峰といわれるスタインウェイ社製グランドピアノの繊細で美しい調べに酔いしれた。

新しく設置されたピアノは、 19歳で第11回ショパン国際ピアノコンクールに優勝したロシア出身の世界的ピアニスト、 スタニスラフ・ブーニンの選定。 以前県文で演奏し、 その時の同ホールの響きを覚えていたブーニンが特別に選んだ。

ショパンを演奏した小川さんは、 「ショパンの音楽はピアノのための音楽。 ピアノを人の声のように歌わせ、 パレットのように音を混ぜ合わせて繊細な今までにない音を作りました」 と話し、 ノクターン第8番や幻想即興曲、 「子犬のワルツ」 などを演奏。

シューマンを演奏した宮下さんは、 40年前の県文こけら落としの時、 小学生として出演した思い出を披露。 「この会館に育てられました。 皆さんへの感謝の気持ちで演奏したい。 素晴らしいスタインウェイからどのような音が出るか、 お楽しみいただきたい」 と 「交響的練習曲作品13」 を演奏した。

最後にサプライズ企画として、 ブラームスのワルツ5曲の連弾もあり、 2人のきらめくような音色や力強いオーケストラのような響きを堪能した聴衆から大きな拍手が送られた。

ピアノコンサートは久しぶりという同市吹上の山本三知子さん (48) は、 「音がきれいですね。 演奏も素晴らしく、 日ごろの忙しさを忘れました」 と話していた。
今まで大ホールに置かれていたスタインウェイピアノは、 今後小ホールで使用される。





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