2010年03月18日

04.文化・くらし

雑賀孫一は和歌山の誇り ロックバンド「ザ・ビート」岡村康司さん

「ザ・ビート」岡村康司さん

「全国にアピールしたい」と岡村さん

ロックバンド 「ザ・ビート」 の作詞・作曲、 ギター、 ベース、 ボーカルを務める。 28日には雑賀孫一をテーマにした新アルバム 「天下に八咫烏 (やたがらす)」 をリリースし、 孫市祭で記念ライヴ。 5月には高知の第1回 「長宗我部祭り」 で孫一と和歌山をアピールする。

アルバムには、 タイトル曲と 「華の孫市」 「沙也可~無窮花 (むくげ) 咲く丘~」 「~いつか風になって~」 「サムライパッション」 「さくら舞い」、 冒頭2曲のインストルメンタルを収録。 サムライミュージック第3弾と名付けた。

「僕のサムライ像とは、 『恩を忘れぬこと』 『義に生きること』 『愛する人を守ること』。 そして雑賀孫一はサムライの中のサムライ。 その心を届けたい」 と熱い。

サムライに興味を持ったのは24年前。 自分のルーツや歴史を調べているうちに司馬遼太郎の 『尻啖え孫市』に出合った。 「10万人の信長軍に3000人で挑むなんて、 普通はしない」。 読んでいるうちに歌にしたくなり、 神坂次郎氏や津本陽氏の著書、 映画なども参考に 「雑賀の孫市」 と 「倭」 を作った。 「和歌山の人たちの眠っている魂を揺り起こすんや」。 30歳だった。

以来、 「人間孫一を感じてもらいたい」 「戦 (いくさ) を美化はしたくない」 「孫一と雑賀衆の誇りを後世に語り継ぎ、 和歌山を全国にアピールしたい」 と曲を作り、 歌い続けている。

義なき戦と秀吉に反旗を翻した雑賀孫一郎を歌う 「沙也可~」 (この曲のみ吉田育郎さん作詞) はバラードだが精神は同じ。 「サムライ・ミュージックとは、 ロックサウンドを根底に、 一冊の歴史小説を5分間のドラマに凝縮して歌うもの。 現代の万葉集ともいうべき文学と思う」。

実は高知生まれ。 和歌山には小学6年の時に来た。 ルーツを求め長宗我部元親を知り、 10年前に 「戦国土佐魂」 を作った。 当時は地元土佐でもほとんど知られていなかった人物だが、 最近の戦国武将ブームで祭りが誕生。 依頼され出演することになった。 「故郷での初演奏ですが、 何よりもまず孫一の豪快さ、 サムライ魂を伝えたい」 と熱く話している。

CDは音楽文化堂市駅前店、 ミュージックマートイワキ狐島店、 孫市の会で。 通販は 「名曲の花屋さん」 で検索。





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