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9回を完投したエース藤田 |
第82回選抜高校野球大会2日目は22日、 第1試合で21世紀枠として出場した向陽は開星 (島根) を 2―1で下して2回戦進出を決めた。 向陽の1回戦突破は、 昭和40年の第37回選抜大会以来45年ぶりの快挙。 2回戦は大会6日目、 第3試合の午後2時から、 19安打14得点で初戦突破した日大三 (東京) と対戦する。 石谷俊文監督は 「優勝候補との対戦なので良い試合にしたい」 と意気込んでいる。
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
開 星 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
向 陽 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 |
守っては、 3回に遊撃手の森が痛烈なゴロをうまくさばき、 併殺打に仕留めるなど、 チームを盛り上げた。
先発したエース藤田は粘り強い投球で9回を完投。 135キロの直球や縦に割れるスライダーを常に低めに集め、 勝負所では強気の内角攻めも功を奏し、 強打が売りの開星打線を手玉に取った。 9回には、 1点を失ったが、 最後まで攻める姿勢で投げ抜いた。
藤田は 「感謝の気持ちを忘れず、 楽しんでやろうと心掛けていた。 投球は言うことなしの出来。 バックを信頼して投げることができた」 と笑顔。
先制打を放った大槻は 「初球から甘い球が来たら思いきり振っていった。 最高です」、 追加点を奪った長田は 「2回戦も自分のできることを思いっきりしたい」、 西岡主将は 「緊張したけど向陽のグラウンドだと思ってプレーした。 少ないチャンスをものにできたのが勝因です」 とそれぞれ話し、 実力でもぎ取った価値ある一勝に胸を張った。
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