2010年03月24日

03.スポーツ

高嶋監督単独最多勝、智弁が1回戦突破

智弁和歌山

〔智弁5回表、1死1、2塁〕右中間を破る適時3塁打を放つ西川遥

第82回選抜高校野球大会3日目は23日、 第3試合で智弁和歌山は高岡商 (富山) を6―1で下して2回戦へ駒を進めた。 智弁打線は前評判通り雨中でも湿ることなく5回に打者一巡の猛攻で一挙5点。 髙嶋仁監督はこの勝利で甲子園通算59勝となり、 元PL学園監督の中村順司氏を抜いて歴代単独最多勝となった。 2回戦は大会7日目、 第3試合の午後2時から関西 (岡山) と興南 (沖縄) との勝利チームと対戦する。

TEAM123456789
智 弁0010500006
高岡商0000010001


智弁は3回、 1死1、 3塁から山本定の右犠飛で1点を先制。 5回には、 1死1、 2塁から西川遥の右中間を深々と破る適時3塁打を皮切りに、 山本定、 宮川、 瀬戸がそれぞれ適時打を放つなど、 打者一巡の猛攻で計5点を奪い、 試合を決めた。

守っては先発藤井が9回を完投。 4安打、 1失点、 9奪三振と好投した。 スライダー、 カーブ、 フォークなど低めに変化球を丁寧に集め、 雨中の泥だらけのマウンドでも粘り強い投球で143球を投げ抜いた。

打線に火を付けた西川遥は 「1、 2打席目は凡退だったので、 次打てなかったら冬に何をしてきたんだろうと思い打席に立った。 打ててほっとした」、 完投した藤井は 「先発は開会式の日に聞いた。 今日は内角の真っすぐが一番良かった。 いつも怒られてばかりだから、 ウイニングボールを監督に渡しました」 と笑顔で話した。

髙嶋監督は 「藤井はよく投げてくれた。 ウイニングボールは大切にしたい。 5回のビッグイニングはボールを見極めろと伝えていた。 うまくつながったと思う。 59勝しても再び一勝一勝することを目指して、 ぶつかっていくだけです」 と、 大記録達成にもいつも通りの口調で話していた。

選抜高校野球雨天で順延 第82回選抜高校野球大会は24日、 雨天のため予定されていた1回戦3試合が中止となった。 これにより向陽は27日の第3試合、 智弁は28日の第3試合にそれぞれ順延した。

髙嶋監督
ベンチ前で采配を振るう髙嶋監督





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