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〔智弁5回表、1死1、2塁〕右中間を破る適時3塁打を放つ西川遥 |
第82回選抜高校野球大会3日目は23日、 第3試合で智弁和歌山は高岡商 (富山) を6―1で下して2回戦へ駒を進めた。 智弁打線は前評判通り雨中でも湿ることなく5回に打者一巡の猛攻で一挙5点。 髙嶋仁監督はこの勝利で甲子園通算59勝となり、 元PL学園監督の中村順司氏を抜いて歴代単独最多勝となった。 2回戦は大会7日目、 第3試合の午後2時から関西 (岡山) と興南 (沖縄) との勝利チームと対戦する。
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
智 弁 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
高岡商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
智弁は3回、 1死1、 3塁から山本定の右犠飛で1点を先制。 5回には、 1死1、 2塁から西川遥の右中間を深々と破る適時3塁打を皮切りに、 山本定、 宮川、 瀬戸がそれぞれ適時打を放つなど、 打者一巡の猛攻で計5点を奪い、 試合を決めた。
守っては先発藤井が9回を完投。 4安打、 1失点、 9奪三振と好投した。 スライダー、 カーブ、 フォークなど低めに変化球を丁寧に集め、 雨中の泥だらけのマウンドでも粘り強い投球で143球を投げ抜いた。
打線に火を付けた西川遥は 「1、 2打席目は凡退だったので、 次打てなかったら冬に何をしてきたんだろうと思い打席に立った。 打ててほっとした」、 完投した藤井は 「先発は開会式の日に聞いた。 今日は内角の真っすぐが一番良かった。 いつも怒られてばかりだから、 ウイニングボールを監督に渡しました」 と笑顔で話した。
髙嶋監督は 「藤井はよく投げてくれた。 ウイニングボールは大切にしたい。 5回のビッグイニングはボールを見極めろと伝えていた。 うまくつながったと思う。 59勝しても再び一勝一勝することを目指して、 ぶつかっていくだけです」 と、 大記録達成にもいつも通りの口調で話していた。
選抜高校野球雨天で順延 第82回選抜高校野球大会は24日、 雨天のため予定されていた1回戦3試合が中止となった。 これにより向陽は27日の第3試合、 智弁は28日の第3試合にそれぞれ順延した。
ベンチ前で采配を振るう髙嶋監督
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