ヒダカヤ黒田店にお総菜詰め放題コーナー

和歌山市内でスーパーを展開している(株)ヒダカヤ(本部・同市黒田)は、黒田店の惣菜売り場に、一定料金でサラダや揚げ物などを専用パックに好きなだけ詰められる新コーナー「Green'sK」を設置した。関西では初めての設置で、全国でも2店舗目。スーパー内設置となると全国初のケースだ。売り場責任者の大西功一さん(32)は「今までの惣菜の半値で、しかもおいしく、たくさん購入できます。皆さんの食卓のお役に立てればうれしい」と話している。

「Green'sK」は、業務スーパーや外食店などを展開する(株)神戸物産が昨年10月に始めた新業態で、同月28日、東京都の亀戸店が1号店としてオープン。ヒダカヤ黒田店は2号店となる。

同店では今月19日、従来の惣菜売り場に1・8メートル×3・6メートルのアイランド型のバイキング台を設置。ポテトサラダや空揚げ、ハンバーグなど40種類以上が並ぶ。パックは20センチ×20センチの「大」が370円、10センチ×20センチの「小」が190円、ごはん類は100~200円、カレーやぜんざいなど汁物は290円で、フタが「カチッ」としっかり閉まる状態なら、どれだけ詰めてもいい。設置からわずか数日だが、同店によると多いときには一日に約1000人が利用するという。

「工夫次第でかなりの量が入るはず」と大西さん。同店従業員たちも利用しているといい、食品部統括部長の東方茂喜さんは「ご飯はいっぱいにすれば400グラムぐらい入る。小パックに好きなおかずを入れれば290円でお弁当が作れるから重宝しています」。子ども連れで買い物に来ていた家本いずみさん(39)は「リーズナブルだし、楽しくていいですね」と笑顔で話していた。

また、向かいの売り場にはパスタやだし巻き玉子などをその場で作る「ホットオーダー」コーナーも設置。注文を受けてから調理するスタイルで、パスタは生パスタを使用し、350円で提供するなど、学生などには強い味方になりそうだ。ほかにも、空揚げ600グラムが498円、コロッケ10個198円など家族連れにもうれしいメニューがそろっている。