2010年04月04日

00.社会

三共レンタル、自立支援センター立ち上げ

就労支援事業所 「ともに―」

おしぼりを折りたたむ仕事に励む

障害者と ともに 歩む。 このほど、 県内で初めて厚生労働省の 「障害者雇用優良企業」 に認証された、 和歌山市今福2丁目の、 貸しおしぼりなどを扱う三共レンタルサービス(有)の栩原吉教代表取締役 (50) が1日、 NPO法人和歌山自立支援センターを立ち上げた。 知的障害者を雇い継続的に支援する就労支援事業所 「ともに―」 の運用をスタートした。

同社は、 25年ほど前から知的障害者を中心に障害者の雇用を始めた。 現在は、 35人の社員のうち26人が障害者で、 おしぼりの洗濯や加工に携わっている。 同社では65歳が定年となっているが、 退職しても働き口がないことから定年を過ぎても働く人がいるため、 新規雇用者が毎年1人か2人しか入社できない状況が続いているという。

そんな中、 栩原代表と同事業所のサービス管理責任者を務める妻の哲子さん (48) は、 障害者の自立を応援し雇用を拡大しようと、 同事業所の立ち上げを決意。 県外の福祉事業所を参考にするため、 数カ所見学して回ったという。 県から指定障害福祉サービス事業者として、 障害者と雇用契約を結び最低賃金を保障しなければならない「就労継続支援A型」 の指定を受け、 今後、 助成を受けながら福祉事業所として運営していく。

現在、 10~40代の知的障害者が10人入所しており、 障害者の職場を援助する資格を持つスタッフの指導の下、タオルやぞうきんの折りたたみ作業に取り組んでいる。 同センターには、 農業などを営む理事が数人おり、 農作業や草抜きなど訓練的にほかの仕事に挑戦する機会も作っていくという。

哲子さんは 「三共で培った障害者の雇用のノウハウを生かし、 ひきこもっている障害者の方にも外の環境と触れ合ってもらいたい。今後、 個人の特性を見ながら就労させていければ」 と話している。





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