2010年04月07日

00.社会

紀州文化の会が「おっちゃんの宝もの」発刊へ

、「あがらの和歌山おっちゃんの宝もの」

17日に発刊する 「あがらの和歌山 おっちゃんの宝もの」 と著者の山本さん

紀州文化の会は、 同会会員で風俗研究家の山本潔さん(81)が、40年前から集めている古写真や絵はがきなどを掲載した、「あがらの和歌山おっちゃんの宝もの」 (B5版・298ページ・1980円) を、17日に発刊すると発表した。 「あがらシリーズ」 の第4作目で、 山本さんが所蔵する約7万点のコレクションの中から1000点を厳選し、 掲載している。

同会は、 7年前に 「和歌山のいいところを見つけよう」 を合言葉に結成し、 現在10人のメンバーがいる。 これまで、 和歌山の歴史や人を紹介する 「あがらシリーズ」 など5冊を刊行し、 昨年はコラム集 「あがらの和歌山365日」 を発刊した。

著者の山本さんは以前、 和歌山放送で懐かしのメロディーを紹介する番組を担当したことから、「懐メロのおっちゃん」 として親しまれている。 若いころから古い物が好きで、 骨董品などを集めていた。 40年ほど前から、「場所を取らないだろう」 との思いから、 古紙回収業者を主な仕入れ先として写真や雑誌など、紙物の収集を開始。 今ではコレクションが7万点にのぼり、 一部屋を占領しているという。

「おっちゃんの宝もの」 は、 「紀州路百景」 や 「雑誌のあじわい」 など13項目からなり、 明治、 大正、 昭和期の観光案内書や古写真、 雑誌、 薬袋、 絵本、 マッチ箱、 伝票、 和歌浦展望台の入場券などを掲載。 山本さんの写真説明など文章も軽妙で分かりやすい構成になっている。 山本さんは 「生活のにおい、 人間の生きてきたにおいが感じられると思う。 堅苦しいものではなく、 心の温まるものが載っています」 と話している。

17日には和歌山市のモンティグレ (ダイワロイネットホテル和歌山) で出版記念パーティーが開かれる。 午後6時開場。 会費1万円 (本1冊付き)。





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