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ビラをまき呼び掛ける参加者 |
5日に最高裁が再審開始を取り消した名古屋高裁の決定を破棄し、 差し戻した名張毒ぶどう酒事件について知ってもらおうと、 名張毒ぶどう酒事件・奥西さんを守る和歌山の会と日本国民救援会県本部は9日、 JR和歌山駅で街頭広報活動を行った。
同事件は、 昭和36年、 三重県名張市で、 ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡、 12人が中毒を起こしたもので、 妻と愛人の三角関係の清算を狙い、 ぶどう酒に農薬を入れて殺害したとして、 奥西勝死刑囚 (84) が逮捕された。
裁判の争点はぶどう酒に混入されたのが農薬 「ニッカリンT」 かどうかにあり、 再審の可能性も出てきたという。 しかしながら、 奥西死刑囚が84歳と高齢であることから、 支援団体は早急の再審開始を求めている。
同会は、 この事件について署名を求めたり、 広報をするなど定期的に駅前などで街頭活動を実施。 約100人が所属する同会と、 えん罪事件の支援などを行っているという同部の会員が、 交代で地道に活動を続けている。
「奥西勝さんを死刑台から救おう」 と書かれた胸当てをつけた参加者約10人は、 事件の概要について書いたチラシを 「読んでください」 と声を掛けながら道行く人に配布。 拡声器で事件について訴えた。
同会事務局の織部利幸さん (47) は 「再審が決まっても、 そこからさらに時間がかかる。 無罪を勝ち取って一刻も早く獄中から救い出したい」 と話していた。
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