2010年04月11日

00.社会

再審開始求める、名張毒ぶどう酒事件で支援団体

名張毒ぶどう酒事件

ビラをまき呼び掛ける参加者

5日に最高裁が再審開始を取り消した名古屋高裁の決定を破棄し、 差し戻した名張毒ぶどう酒事件について知ってもらおうと、 名張毒ぶどう酒事件・奥西さんを守る和歌山の会と日本国民救援会県本部は9日、 JR和歌山駅で街頭広報活動を行った。

同事件は、 昭和36年、 三重県名張市で、 ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡、 12人が中毒を起こしたもので、 妻と愛人の三角関係の清算を狙い、 ぶどう酒に農薬を入れて殺害したとして、 奥西勝死刑囚 (84) が逮捕された。

裁判の争点はぶどう酒に混入されたのが農薬 「ニッカリンT」 かどうかにあり、 再審の可能性も出てきたという。 しかしながら、 奥西死刑囚が84歳と高齢であることから、 支援団体は早急の再審開始を求めている。

同会は、 この事件について署名を求めたり、 広報をするなど定期的に駅前などで街頭活動を実施。 約100人が所属する同会と、 えん罪事件の支援などを行っているという同部の会員が、 交代で地道に活動を続けている。

「奥西勝さんを死刑台から救おう」 と書かれた胸当てをつけた参加者約10人は、 事件の概要について書いたチラシを 「読んでください」 と声を掛けながら道行く人に配布。 拡声器で事件について訴えた。

同会事務局の織部利幸さん (47) は 「再審が決まっても、 そこからさらに時間がかかる。 無罪を勝ち取って一刻も早く獄中から救い出したい」 と話していた。





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