2010年04月15日

00.社会

スターシェフプロジェクト、8月のイベント前に来和

スターシェフプロジェクト実行委員会

下副知事と歓談するラサウト会長右とコーディネーターのマーク氏

8月14日にベルギーのシェフ3人を迎え、 和歌山市の和歌山マリーナシティ・ベイサイド迎賓館で開かれるミシュラン・スターシェフによる料理イベント(スターシェフプロジェクト実行委員会主催) を前に、 ベルギー料理協会のダニエル・ラサウト会長らが14日、 県庁と市役所を表敬訪問し、 協力を呼び掛けた。

イベントは、 「フレンチの達人たちが織り成す、 地域食材の魅力コース」 がテーマ。 グルメガイド・ミシュランで星を持つベルギーのスターシェフ3人が熊野牛やマグロなど和歌山産の食材を使って料理ショーを行う。 披露された料理のレシピは地元レストランに提供し、一般も楽しめるようにするという。

約4年前、 しょうゆに興味を持ったシェフらが、 しょうゆ発祥の地・湯浅町を訪れ、 老舗の湯浅醤油(有)であらゆるしょうゆを買い占め。 それをきっかけに、 「和歌山にはもっと素晴らしい食材がある」 としょうゆ以外の和歌山産食材に興味を持ったことで、 フードアナリストや野菜ソムリエなど10人の実行委員会がイベントを企画した。

県庁への表敬訪問では、ラサウト会長が「和歌山の食材は質が良くて、とても興味深い。ベルギーだけでなく、欧州全体に広めたい」。コーディネーターのマーク・マーセ氏は「素晴らしい企画に感謝します」と話し、下宏副知事は「和歌山の食材を使ってもらえてうれしい。和歌山は魚や果物がおいしく、いろんな食材を使ってもられば」とイベントに対する期待を述べていた。


埋もれている食材を募集
県産品を使った料理ショーに向け、 実行委員会は、 フードアナリストが当日料理する食材を集め、 スターシェフが選考する 「スター・セレクション」 の食材を募集している。 食材だけでなく、 料理を彩る器なども募り、 委員長の新古祐子さん (38) は 「素晴らしい食材や伝統の工芸品など、 和歌山にしかなく埋もれているものがたくさんある。 世界に発信できる絶好のチャンスに、 ぜひアピールしてもらいたい」 と呼び掛けている。

当日は養殖マグロや加太のマダイ、 熊野牛などをメーンに、 デザートを含む4品を予定。 イベント終了後も、 レシピは会場に提供されるほか、 「スター・セレクション」 のノミネート食材や商材はすべて当日会場でマルシェ形式で販売するなどし、 一般への流通も図る。

募集する食材は県産品か、 県産品でなくても、 県内で加工されたものが対象で、 選考基準は無添加で、 安心・安全であること、 生産者のこだわりや思い入れのあるもの、 環境にやさしい食品であることなど。 募集期間は6月末まで。 新古さんを含む4人のフードアナリストがシェフに推薦し、 食材を決定する。

問い合わせは、スターフードジャパン執行事務局 (073・452・7432)。
スター・セレクション
会場で実行委員のメンバーら





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