2010年04月15日

00.社会

振り込め詐欺根絶へ、県警が対策強化期間

紀陽銀行無人ATMコーナー

液晶画面で視覚から詐欺防止を呼び掛け

振り込め詐欺、 最後のとりででちょっと待った!? 県警本部は5月31日までを振り込め詐欺対策強化期間とし、 今年度初の年金支給日でもある初日の15日、 各署では同期間を周知させようと街頭啓発を実施。 県内の無人のATMコーナーを中心に設置した、 振り込め詐欺被害の注意を声で呼び掛ける、 おしゃべりパトロールボックス87機 (うち14機は液晶画面付き) の運用をスタートした。

県警本部生活安全企画課によると、 県内の振り込め詐欺の発生状況は、 ことしに入って3月末現在、 前年同期比6件減の9件、 被害額は約222万円減の約904万円。 被害件数、 被害額は減少傾向にあるが、 若者をターゲットにした有料サイトの支払い名目などで現金を振り込ませる架空請求詐欺は昨年とほとんど変わらない勢いで発生。 今月に入ってからは串本町で、 料金未払いで簡易裁判所に訴えられていると書かれた 「内容証明確認依頼通知」 なるはがきが届くなど、 新たな手口も出現している。

県警では振り込め詐欺の対策として、 各銀行の行員などに客に対する声掛けの徹底を呼び掛けており、 無人のATMコーナーでの対策を強化しようと、 和歌山北署管内で先行的に運用していた同ボックスを県内各地に導入した。 今回導入されたボックスは、 人に反応するセンサー式と液晶画面に振り込め詐欺の注意事項がエンドレスで流れるタイプの2種類。 液晶画面に映るイラストなどで視覚からも振り込め詐欺の被害者の手にストップをかける。

初日、 和歌山市新生町のイズミヤ和歌山店では、 和歌山東署管内の防犯ボランティア団体約40人が啓発グッズのティッシュ約1000個を買い物客に配布。 犯罪抑止対策官の田村正寿警視は 「詐欺にひっかかりそうになった人が、 おしゃべりボックスを見てもう一度我に返ってくれれば。 一人でも被害者を減らしたい」 と話している。

同期間中、 県内各署で各種教室を活用した詐欺防止の呼び掛け、 郵便局やコンビニへ 「レターパック」 「ポスパケット」 など送金ツール対策の働き掛けをする。





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