2010年04月18日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

ショッピングタウン・ココが32年の歴史に幕

閉店の張り紙が目立つ館内 - ショッピングタウン・ココが32年の歴史に幕

閉店の張り紙が目立つ館内

海南市日方のショッピングタウン・ココの専門店が5月9日をもって全店閉店する。空き店舗の増加に伴い客足が遠のき、営業を継続することが難しくなった。地下のオークワ海南ココ店の進退は15日現在未定だが、関係者によると地下だけで営業することは考えにくく、全館閉館となるのが濃厚。かつては大勢の買い物客でにぎわった中心市街地のシンボルが、32年間の歴史に幕を下ろそうとしている。

ココは昭和53年3月にオープン。専門店は当初、63店舗でスタートしたが、不況により10年ほど前から閉店する店が出始め、現在は半分の約30店舗にまで減った。同じビルに入っていたジャスコが平成19年に退店したことで、空き店舗の増加に拍車がかかったという。

専門店の組合事務局によると、ジャスコ跡のスペースは翌年、東京の不動産関係の会社が買い取ったが、これまで家賃などの経費はほぼ全額滞納されているという。事務局では「家賃がきちんと支払われていれば、まだ営業は続けられた」と肩を落とす。

ココには3階と屋上に210台分の無料駐車場がある。全館閉館となった場合、ココ周辺の商店街など地域に与える影響は大きそうだ。ある専門店の男性は「時代の流れかもしれないが、やっぱり寂しい。一番の心配は駐車場がなくなること。市民病院の建設予定地を着工までの間だけでも利用させてもらえれば」。別の専門店の女性は店を移転するため近くに店舗を借りているといい、「中心市街地の真ん中がこんなになってしまって、大変なことや」と不安な様子だった。





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