ふじと台の貴志小学校分離校が起工、来年４月開校へ

和歌山市栄谷の振興住宅地 「和大学園前ふじと台」 に来年4月開校予定の貴志小学校分離校の起工式が19日、 同地であった。 ここ数年ふじと台の人口が増加。 それに伴い児童の数も増え、 貴志小学校では仮設校舎を建てて対応していたため、 ふじと台内に小学校設置が計画されていた。 市立小学校としては有功東小以来18年ぶりの新設校となる。

ふじと台は、 7年前に開発に着工し、 現在約1000世帯が居住する。 同地に住む児童が通う同校では、 増え続ける児童数に対応するため仮設校舎を建設してしのいでいた。 しかし、 今年度、 市内最多の173人が入学。 児童数は855人と市内最大規模となり、 許容範囲を超えていた。 23年度4月時点で分離校の予想児童数は427人になり、 26年度には700人を超える見通しだという。

市教委教育施設課によると、 同校分離校は鉄骨2階建て、 延べ床面積5865平方メートル (1階2939平方メートル、 2階2926平方メートル)。 普通教室24室、 特別教室8室、 エレベーターも設置される。 設計・施工は浅井・吉本特定建設工事共同企業体 (代表者・浅井建設(株)、 坂本時夫社長)。 校舎の完成は11月末の予定だという。

起工式には、 市や工事関係者など約70人が出席。 大橋建一市長が 「待望の新小学校。 無事に開校できるように願っています」 と式辞。 宇治田清治市議会議長と大江嘉幸教育長、 浅井建設(株)の浅井瑛介会長もあいさつし、 工事開始のくわ入れ式が行われた。

起工式で行われたくわ入れ式