2010年04月19日

00.社会

辛坊さんが政界やニュースの裏側講演

辛坊治郎さん

辛口でユーモアを交えて話す辛坊さん

読売テレビ解説委員長で、 同テレビで放送の情報番組のメーンキャスターなどでおなじみの辛坊治郎さん (54) が17日、 和歌山市内で講演した。 県青年僧の会 (静木克志会長) 主催の第19回文化講演会に講師として招かれたもので、 辛坊さんはブラックユーモアを効かせながら政界やニュースの裏側に迫り、 立ち見の出る観客席を沸かせた。 同会は毎年、 各界の著名人を招いて講演会を開くなど活動を重ねており、 6月に発足20年目を迎える。

辛坊さんは約700人の前で歴代総理大臣の裏話に触れ、 「漢字を読めないなんて、 記者が新聞に書いてはいけない。 国家機密だから」 などと揶揄 (やゆ) しつつ一人一人を辛口で批評。 日本の政治について 「昔は、 今後について青写真を描いている政治家がいたが、 今は1人や2人の政治家に何かを決められる世の中ではない」 と述べた。

また、 自身も携わっているニュースに話題を移し、 東京で繁昌している店や芸能人の覚せい剤審判に並ぶ行列について 「ほとんどが関係者であったり、 仕込んでいるもの」 といい、 「単純に思いこんでは駄目。 世間には、 嘘でないけれど、 本当ではないこともある」 と訴えた。 そして、 不況の世の中で生き抜くチャンスとして、 関西の数々の動物園が閉園する中、 来場者を増やす北海道の旭山動物園を例に挙げ、 「ここはペンギンが園内を歩いている。 『動物はおりの中にいる』 という動物園の常識をひっくり返したことが功を奏した」 とし、 「毎日、 惰性で同じことをしていませんか。 この講演が、 見えない常識の向こうにある真実を見抜いて、 正しい判断を重ねる一歩になるようにしてほしい」 と笑顔で語り掛けた。

和歌山市内から訪れた前田浩伸さん (36) は 「さまざまな切り口で聞きやすかった。 楽しい話とためになる話が聞けたので来て良かった」 と話していた。





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