2010年04月21日

00.社会

和歌の浦再生プロジェクト、25日発足へ

和歌の浦の歴史的環境と地域遺産を生かしたまちづくりを目指す 「和歌の浦再生プロジェクト」 (保井彰友代表) が25日、 発足する。 多方面の団体・個人で構成され、 同日午後1時からは設立記念講演とシンポジウムを開催。 行政関係者を交え、 シンクタンク創設などについて話し合う。 会場は同市和歌浦中の県公館。 一般参加歓迎。

和歌の浦は神亀元年 (724) の聖武天皇行幸以来の景勝地、 和歌の聖地として知られていたが、 高度経済成長期を境に観光客は減少。 さまざまな課題を抱えている。

しかし多くの個人や団体が再生を目指して活動しており、 同プロジェクトはおととし設立の 「公館跡地を考える会」 を母体に発展させた。 現在、 和歌山市和歌浦地区の各連合会長や各種NPO、 和歌浦観光協会、 和歌山大学関係者などが加わっている。

また和歌の浦はおととし、 県の名勝・史跡に指定され、 今年度は片男波の干潟などが国名勝に指定される見込み。 将来的には名草山から雑賀崎までの国名勝指定を目指しており、 和歌山市も景観条例策定に乗り出している。

保井代表は、 「今こそ、 かけがえのない和歌の浦のため、 地域住民、 市民として行動を起こすべきと思った」 と話し、 広く協力を呼び掛けている。

設立記念講演は、 ミステリー作家前田朋子さんの 「和歌の浦に万葉古道は存在する!?」。シンポジウムのパネラーは、 名草・和歌浦・田野・雑賀崎・雑賀の各地区連合会長や旅館組合関係者など。 和歌山大学の米田頼司准教授がコーディネーターを、 同大学の本多友常教授と前田さんがアドバイザーを務めるという。

問い合わせは宮下さん (073・435・3512、 090・2012・7051)。





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