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和歌山市は、 庁舎の窓ガラスに断熱フィルムを張ったり、 照明器具を省エネ型に変更するなど、 庁舎内のCO2 (二酸化炭素) 排出量削減に向けた事業を立ち上げ、 環境保護への取り組みを強化している。 実際に効果があるものや市民への啓発の意味合いが大きいものまでさまざまあり、 市役所が率先して取り組むことで市全体へ波及することを期待している。
市は、 今年度の当初予算に県の地域グリーンニューディール基金を活用し、 庁舎の空調設備と照明器具の一部を省エネ型に変更する設計費用など4943万円を計上。 今後3年間で事業を完成させる。
同基金は、 国からの補助金で成り立ち、 県が各市町村に配布する。 温暖化防止など環境問題解決に特化した事業に対して使うことができるため、 市は庁舎設備を改修・変更することでCO2排出量削減を狙った。
このほか、 前年度には基金とは別に国などの補助を受け、 庁舎内の窓ガラス3000平方メートルに断熱フィルムを張って冷暖房効率を向上させたり、 本庁舎2階から7階の南側ベランダ側面にソーラーパネル158枚を設置するなどの事業を立ち上げた。 どちらも、 ことしの夏までには設置したい考えだ。 断熱フィルムは、 張ることで年間で約49トンのCO2削減、 約201万円の電気料金削減ができるという。 一方、 ソーラーパネルは1年間で庁舎内の使用電気の1%程度の発電量しかないためCO2削減効果は薄いが、 ソーラーパネル設置について市民へ啓発する意味合いが大きいという。
また、 昨年、 実験的に本庁舎5階の南側ベランダにキュウリやヘチマなどツル科の植物を植えて夏の日光を遮る 「緑のカーテン」 を設置。 7、 8月には窓から外が見えなくなるほど成長し、 職員からは 「背中が熱くない」 などという声があり、 一定の成果を収めている。
担当課は 「まずは市役所から、 という思いが強い。 少しでもCO2排出量抑えることができれば」 と話している。
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